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パチンコ店までラーメン戦略
では、利幅の点ではどうだろうか。ラーメンは外食産業全般で見ても原価率が高めの商品といわれるが、くら寿司のように自社開発していれば、なおさら高くつくに違いない。利幅だけを追うのであれば、もっと簡単に儲けられるメニューはいくらでもあるだろう。
しかし、それでもラーメンを出すのは「『人気があって売れる』という店側の判断や『どんな飲食店でもラーメンを食べたい』という客のニーズに応えた結果ではないか」と山路氏は分析する。
「男性の場合、居酒屋で飲んだ後に『シメはラーメン』のような暗黙の了解がありますが、『そのニーズをよそに取られるくらいなら、自分の店で出してしまえ』という店側の判断は理にかなっています。居酒屋チェーンやカラオケ店がラーメンをメニューに採り入れている背景には、そういった戦略もあるでしょう」(同)
店舗にもよるが、パチンコチェーンのマルハンでは併設の食堂で人気店のラーメンを期間限定で提供することもあり、パチンコを打たないラーメンマニアが訪れるケースも多いという。寿司チェーンやカラオケ店はおろか、パチンコ店にまで広がるラーメンの輪は、まだまだ広がっていきそうだ。
(文=青柳直弥/清談社)
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