「ひどい葬儀をよく見かけます。自分だったら願い下げ。本当の葬式を考える良い機会です。お坊さん便、使ってみたいです」
「フェラーリオーナーや年収が億を超える僧侶、甘い汁を吸っているお坊さんがいる現状。お坊さん便に登録しているのは、会社員から出家した人や地盤が弱い僧侶の方がほとんどだと思います。立場の弱い僧侶を支える意味でも、このサービスを支持します」
ネット上では肯定的な意見が多く、不明瞭な戒名料や保守的な仏教界への反発か、新しい動きが歓迎されている。
慎重派が危惧するリスクとは
一方、慎重派の声を見てみよう。
「うるさい親戚が口を挟んでくるので、お坊さん便を使うつもりの人は、遺言状に書いておきましょう」
「お坊さん便を注文して安く戒名をつけてもらっても、先祖代々のお墓を守るお寺に『よそでつけた戒名は、うちの門徒ではない』と一切の法要を断られる可能性大だから要注意」
「話題性もあるし、『何これ安い』で飛びつく人もいそう。リスクには注意が必要!」
「『葬儀当日の法事法要ではご利用いただけません』という点は要注意」
一概に否定はしないものの、新しいサービスにつきもののトラブルやリスクを警戒する人も多いようだ。
過激な意見も多い否定派の声
また、否定派の反発ぶりは、かなりヒートアップしている。
「ふざけたことをするな! 僧侶は蕎麦屋の出前ではない! これはやり過ぎ! いったい僧侶を、法要をなんだと思ってるんだ?」
「日本人の宗教観は落ちるところまで落ちた。こんなものが出てくるとは、世界中から笑いものにされるだろう」
「宗教を商売にすることに強烈な違和感があります」
「『供養になる』と誘い、人の心を惑わす霊感商法と同様だ。法要の意味がわかってない『法事ごっこ』でしかない!」
「戒名は信頼できるお坊さんからもらうからありがたいのであって、見ず知らずの坊さんに数万円を払うなぞ、ぼったくりバーと変わらない!」
本当の評価が知りたい“もやもや派”も
最後に、以下のような少数派もいたことを紹介したい。
「実際に使ってみた人のコメントが読みたいです。仏教がどうのこうのなんて、どうでもいいです」
「自分たちが依頼する時に、本当にいいお坊さんが来てくれるか、そういう情報がほしい。だから、利用した人のコメントを見て判断したい。サービス自体に反対するのであれば、みんれびに直接言えばいい。肯定派も否定派も、文句ばかり言ってる人たちは混乱させているだけの“荒らし”にすぎないことを自覚すべき!」
すでに、ネット上の「お坊さん便」に関する議論は過熱しており、利用者のコメントがかき消されるほどカオスな状態である。ただ、「お坊さん便」が、不明瞭なお布施など、これまでの仏教界の問題に一石を投じたサービスであることは確実だ。今後は、真の評価がネット上にあふれることを期待したい。
(文=編集部)