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本業の儲けを示す営業利益を見てみる。セブン-イレブンの15年2月期の営業利益は2233億円となった。11年は1691億円、12年は1831億円、13年は1867億円、14年は2127億円と右肩上がりで推移している。
セブン-イレブンと他店の営業利益比較
ローソンの15年2月期の営業利益は609億円、ファミリーマートは404億円となっている。11年2月期と比較した、セブン-イレブンの15年2月期の増加率は32.0%、ローソンは9.7%、ファミリーマートは5.7%となっている。営業利益もセブン-イレブンの増加率が際立って高く、この5年間上昇し続けている。
セブン-イレブンのチェーン全店売上高と営業利益の増加率は、非常に高いことがわかった。経営状況を判断するための指標はこの2つだけではないが、世間が判断する際の代表的な指標といって差し支えはないと確信している。
では、経営状況を鑑みて、社長を交代する必要があったのだろうか。一般論でいえば、特に批判されるべき点も見当たらない井阪氏を解任する合理的な理由はない。つまり、世間の常識で判断する限り、社長解任は無理のある話だったといえるだろう。世間の常識よりも独り善がりの論理を優先させたことで、鈴木氏は自らの首を絞めることになった。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。
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