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「新型コロナで大打撃の飲食店を支援したい!」薬局が始めたユニークな取り組みに反響続々

文=編集部
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「Getty Images」より

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は国民に不要不急の外出を控えるように要請している。そのため、飲食店をはじめとした小規模の店舗経営者は大幅な売り上げの減少に頭を悩ませている。休業した中小企業に対する助成金等の制度はあるものの、いつ収束するか見通せないなかで、休業に踏み切ることを躊躇する事業者も少なくない。

 また、非常事態宣言が発出された東京都では、飲食店に対し、営業時間は5時から20時までとするよう要請している。

 そこで、夜の営業を縮小したり休止する分を少しでも補填するため、ケータリングに注力する飲食店が増えている。とはいえ、それまでケータリングを行っていなかった店舗などでは、集客のノウハウを持ち合わせていないことが多い。そんな飲食店を支援しようという動きも、SNSを中心に見ることができる。

 たとえば、長崎県諫早市で5軒の薬局を展開する「もろおか薬品」の取り組みはユニークだ。同社の社員・スタッフに対し、市内の飲食店でテイクアウトもしくはデリバリーサービスを利用した場合に、1人1月当たり5000円まで、飲食代金を支給する取り組みを始めた。同社社長の諸岡健吾氏は、この取り組みを始めた経緯を次のように語る。

「飲食店を経営する友人たちも多くいるのですが、どの店も大打撃を受けています。そんな彼らを、なんとか助けたいという思いで始めました。社員30人ほどしかいない当社だけでは大きな支えにはならないと思いますが、同じような取り組みをしてくれる企業が全国に増えていき、少しでも飲食店を助けることができればと願っています」(諸岡氏)

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 諸岡氏は、4月9日夜にこの取り組みについて自身のFacebookやInstagramなどで発表したところ、翌日以降、市内の飲食店から問い合わせが相次いだほか、地元のテレビ局や新聞社から取材が入るなど、少なからぬ反響があるという。

「職種柄、休業することができないなかでがんばってくれている社員たちも、この取り組みを喜んでくれています。当社の取り組みは諫早市内の飲食店を支援するためでのものですが、全国のほかの市区町村で、それぞれ地元の店舗を支援する動きが生まれることを祈っています」(同)

 外出自粛が続き、先が見えないなかでストレスがたまっている人も多いだろう。SNSでは、政府の取り組みやマスコミの報道などに対して、以前より攻撃的な言葉が日々飛び交っているように見える。そんななかで、“コロナショック”によって打撃を受けている飲食店に思いを馳せ、お互いに支え合おうという温かい取り組みが広がっていくことを願ってやまない。

(文=編集部)

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