消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
デメリットも解消されたブラトップ
このように、着用・手入れにおいて「楽」ということが大きいようだ。これに対し、「ブラジャーを着けないと胸が垂れてくる」「形がきれいに保てない」といったデメリットを指摘する声もあるが、ここ数年で発売されたブラトップは、このデメリットも解消されつつあるという。
特に夏場は暑さ対策と、薄着をした場合にブラジャーが透けるという懸念を解消する意味でも、圧倒的に支持する声が多い。さらに、冬用のブラトップも発売されているため、今後もブラジャー離れは加速しそうな気配なのだ。
また、調査したところでは、おしゃれに気を使っている若い女性はブラジャーの着用率が高いが、主婦の着用率は極めて低かった。既婚者でも、仕事をしている女性は、仕事に行く際にはブラジャーを着けるが、家にいるときはブラトップという傾向が見られた。
「インナーウェア(下着)」として、下着を総括した売上高は調べることができるが、ブラジャーだけに焦点をあてて調査したデータはほとんど見つからない。だが、ブラトップの出現により、ブラジャーの着用率は大きく下がっているはずだ。
つまり、下着業界は従来どおりの企画開発を続けていてはいけない。ブラジャーの使用実態を正確に調べ、消費者のニーズに合った新たな下着を生み出さなければならない時期にきているといえる。
(文=沼田利明/マーケティングコンサルタント)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21
2024.11.20 20:41