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2023.07.02 13:54
2016.08.31 00:11
山田まさる「一緒に考えよう! 超PR的マーケティング講座」
卓球「水谷隼カレー」で無名時代からスポンサー契約のフリーデン社は、メダル級のPR戦略
五郎丸や今回の水谷のように、一気にスターダムを駆け上がった選手を起用するのが「広告」であるなら、フリーデン社のようにブレーク前から選手を応援して、一緒に大会に臨み、応援して、結果のいかんにかかわらずそのプロセスをアピールするのは「PR」的な発想だと思う。
どんな地味な競技でもいい。むしろ、少し地味で、まだ誰も目をつけていない競技や選手のほうがドラマを生む可能性もある。しかも、次のオリンピック開催地は東京なのだ。社員やお客さんと、みんなで会場に駆けつけて応援するだけでも十分にPRの効果があるだろう。
今や、イチローを抜いて好感度No.1のアスリートになった錦織圭も、14年に全米オープンで準優勝を果たし、世界ランキングでトップ5に入るようになるまでは、実力の割には知名度や人気はそれほどではなかったと思う。ユニクロにしてもWOWOWにしても、その頃からずっと彼を応援してきた。
私の知るある企業では、必ず新人の頃から選手と広告契約し、そのアスリートが絶頂期を過ぎて引退が噂されるようになっても、契約を継続している。タニマチ的なお抱え援助の発想ではなく、選手に少しでも長く活躍してもらい、後続する若い選手たちにも安心感を与え、競技全体を支えるためだという。そういう企業とアスリートの関係もまた、物語になっていくのではないだろうか。
さて、あなたの会社でも、4年後の東京五輪を目指して、メダリスト発掘・応援PRを展開してはどうだろうか。
(文=山田まさる/インテグレートCOO、コムデックス代表取締役社長)
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