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「例えば、仕事に生きることを選んだ能力の高い女性にも、『モテないわけではないけれど、いい男性と出会えず恋愛ができない』『理想とする男性になかなかめぐり会えない』という方がたくさんいます。旦那さんや彼氏がいても、不満がある方も多い。日々の生活に忙しい女性たちが、自分へのご褒美で『理想の恋愛』として添い寝サービスを求めているのかもしれません」(同)
採用率1%の厳選されたイケメンが接客
添い寝サービスが「自分へのご褒美」なら、利用者が一番気になるのは男性キャストの“質”だろう。さまざまな不満やストレスを抱えた女性が利用する以上、キャストには相当レベルの高いイケメンが求められるはず。
涼宮さんは「キャストについては、かなり厳しい基準を設けて採用を行っています」と自信をのぞかせる。
「私たちは“イケメン出張添い寝屋”をうたっているので、まず容姿は『雰囲気イケメン』ではなく、『中の上』以上の端整な顔立ちをしていることが条件になります。そして、キャストは聞き役に徹することが多いため、コミュニケーション能力が高く、お客様の話を落ち着いて聞いてあげることも大切。イケメンであることに加え、そうした内面的な要素も重視しています。キャストの応募は月に約150件ありますが、そのうち採用するのは1~2人です」(同)
その狭き門をくぐり抜けて同店に在籍する男性キャストは、現在15名。彼らを呼ぶ利用者の目的は、「不眠症で眠れないから一緒に寝てほしい」「仕事のストレスがたまっているから愚痴を聞いてほしい」「彼氏や夫には感じないときめきがほしい」とさまざまだが、共通するのは、その多くが「初回についたキャストを指名して利用し続ける」(同)ことだという。
なかには、「2年近くも同じキャストを指名し続けてくださっているお客様もいらっしゃいます」(同)というから、ハイレベルなイケメンが揃っているのは事実のようだ。
実際、取材には同店の人気キャストである「そら」さんにも同席してもらったのだが、確かにビジュアル系バンドのボーカルのような中性的な顔立ちのイケメン。一方で、25歳と年齢はまだ若いが、男らしさと愛嬌、落ち着いた雰囲気を併せ持った好青年だった。
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