――不合格となる確率は、どのくらいなのでしょうか?
「だいたい2割くらいです。ちなみに、今年は現時点で200件以上の新規登録がありますが、年間200件を超えたのは初めてで最高記録を更新しました。その裏で、40件ほどは不合格となっています。審査の基準に関しては、ホームページをご参照ください」
――「ポッキー&プリッツの日」がこれだけ有名になったことについては、いかがでしょうか?
「協会にとっても非常にありがたいことです。記念日自体の認知度が上がり、『記念日をつくろう』という動きが増えました。実は、今日は1年で一番問い合わせの多い日なんです。『11月11日は、記念日の登録数が一番多いんですよね?』と聞かれることが多いのですが、実は2番目。最多は10月10日で、歌手のJUJUさんが2008年に『JUJUの日』に登録するなど、38件あります。今日は34件です」
――我々が知らないだけで、実は多くの記念日があるのですね。
「実は、記念日はなくなることもあります。会社や団体が組織変更するなどしたほか、『当初の目的を達成したから』『もう十分に浸透したから』などの理由もあります。ちなみに、記念日には商品名だけでなく会社名をつけるパターンもあり、登録第1号はダイアナ株式会社の『ダイアナの靴の日』(1992年9月2日)というものです」
――登録件数が増えているとのことですが、最近の傾向などはあるのでしょうか?
「地方創生で地方の自治体や企業からの申請が増えています。今後も増える傾向にあるでしょう。また、実は記念日を制定している食べ物は多く、スーパーマーケットに行けば100~200ぐらいは見つかりますよ。累計で1600件以上の記念日が登録されていますが、協会としては、記念日は『日付のある文化』『毎年やってくるビジネスチャンス』と位置づけています」
ちなみに、11月11日は「生ハムの日」「まつげ美人の日」「サムライの日」でもあるそうだ。PR効果を考えると、登録料10万円は高くないのかもしれない。
(文=編集部)