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水素水に国が「効果なし」警告、業界が一斉反発で異例バトル「テストに疑義」「言語道断」

文=深笛義也/ライター
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 水素水に溶け込んでいる水素は、密閉していなければ空気に散ってしまう。だから多くのメーカーはアルミパウチなど密閉性の高い容器で販売している。また冷暗所で保存するようにと表示をしているメーカーも多い。「未開封のまま20℃で1カ月間保管」「開封後に蓋を閉めて放置」「生成器で作った水をコップに移し替える」などしたら、水素濃度が低下するのはメーカーも認識していることで、少々意地悪なテストとも思える。

各メーカーの見解

 このテスト結果について、メーカーはどう受け取っているのか、16社に取材を申し込んだところ、4社から回答が得られた。

【日省エンジニアリング】

国民生活センターは水素水には定義がないと云っているのに、自ら勝手な定義付けしたテストを行い、それを公の場に公表するのは言語道断と考えます。又、テストに使用した測定器においても一般に使用されている国内メーカーの測定器を使用せず、何処の会社も測定した事がない海外の扱いの難しい測定器を使用するなど測定器や熟練度に甚だ問題があると考えます」

「間違ったテスト結果の公表と水素水の効果効能を表示できない影響により、売り上げに対する影響は甚大です。又、他社では次の仕込を諦めているところも聞いております」

「健康保持増進効果についての表示の指摘については認めますが、テスト方法自体密室でおこなわれており、その結果を認めるわけにはいきませんので、公的機関での測定を考えましたが、以前測定をしていた公的機関も何故か水素水の測定はしておりませんとの回答です。弊社としましては、訴訟を視野にいれ、今後は新たに測定基準を制定した業界団体を設立したいと考えております」

【株式会社ゴーダ水処理技研】

「溶存水素濃度のJIS規格基準がありません。独自のテスト方法を公的な濃度と誤解されることを容易に想像できたにもかかわらず、発表していること。さらに選定されている業者は、ある程度企業的にしっかりしている会社であり、各水素関連商品販売大手三社であること。悪徳業者こそ問題があることであり、なぜ販売実績大手の名前が公表されるのか? 意図が明確ではありません」

「(売り上げへの影響は)あまり影響は受けていないが、発表後の新規販売台数は減少している」

【日本トリム】

「こちらで今お伝えできることとしましては、国民生活センターさんに提出した意見書のみとなります」

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