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売上高世界5位入りを目指す
花王は好業績を背景に、強気の中期経営計画を打ち出した。30年までに売上高は15年比7割増の2兆5000億円、営業利益率を15年の11.2%から17%に引き上げ、海外の売り上げ(1兆円超)比率を現在の35%から40%に高める。売上高では、現在の世界7位から5位以内に入ることを目指すという。
短期の目標として、20年までの売上高の年平均成長率を5%とし、営業利益率15%とする。「メリーズ」に加えて「アタック」「ビオレ」を、年商1000億円を超えるメガブランドに育てる。
そんな花王にとって、白斑問題で急ブレーキがかかったカネボウ化粧品の業績が頭の痛い問題だ。化粧品事業は、ブランドの刷新や新製品の投入で20年まで売上高3000億円、営業利益率10%を目標にする。16年12月期の実績は、売上高が2548億円、営業利益率が10%だった。
海外展開を加速させており、12年12月決算から欧米企業と同じ12月決算に移行し、国際会計基準に変更した。だが、グローバル・マーケットでは世界大手との競争が激しい。トイレタリー(ヘアケア・ボディケア商品など)部門では、“巨人”と呼ばれる年商10兆円を超す米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)がおり、化粧品部門では3兆円企業の仏ロレアルが先を走っている。
20年12月期の営業利益は、今期予想(2000億円)比28%増の2550億円を掲げる。28期連続増配の記録を更新し続けることができるかに注目が集まる。
(文=編集部)
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