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ファミマ、想像を絶する過去最高の成長でセブン超えも…「お母さんの美味しさ」実現

文=田矢信二/コンビニ研究家

 澤田貴司社長は同日、「ファミリーマート“女性限定”説明会」を行いましたが、コンビニ業界では女性の店舗経営者は少ないのが現状なので、加盟店へのサポートも強化していくのかが注目されます。

新マーケティング戦略

 今年の6月、ファミマは社長直轄組織として「営業・商品・広告宣伝部門」が一堂に会する「マ―ケティング委員会」を常時開催しており、何かが変わっているという印象を実感しました。「売れる商品を、売れる時に、圧倒的に売る」をコンセプトに情報連携・発信体制を一元化する戦略。そのほかに、もっとも訴求する商品をSランクに設定し、企画性に富んだ販促施策、新広告シリーズを展開し、加盟店スタッフがテレビCMに参加するなど、新たな手法の組み合わせに取り組んでいます。新生ファミマは、マーケティングの最大化を狙っていると思いました。

ファミチキ先輩のメディア・プロモーション

 今年は、あの「ファミチキ先輩」が誕生しました。まさか、一番商品が擬人化するなんて、誰も思わなかったはずです。時にアツく、時にハートウォーミングな“熱血漢”「ファミチキ先輩」を通じて、さまざまな情報発信を現在していますが、ポイントは4つだと思います。テレビCM、店頭、商品、インターネットの4つをうまく組み合わせたメディア・プロモーションができています。話題性やファミチキ先輩の物語形式になっているのもわかる気がします。

17年下期の戦略と方向性

 前出の佐藤氏が強調していたのは、「下期戦略テーマは、顧客に伝わるストーリー性を持った商品開発であり、売場での具現化である」という点です。現状は、100%までできていないが、「欲しいモノ・話題性があるお店」の実現こそが、ファミマファン(顧客)の来店動機になるとしており、提案する価値基準として次の3つを据えています。

・中食刷新の継続(基本的価値の向上)
・惣菜を中心として食卓ニーズカテゴリー強化(ファミ横商店街のさらなる拡大「お母さん食堂」)
・新たな価値と話題づくり(基本的価値を備えた話題性のある商品開発)

 そんななかで、筆者は新たな価値と話題づくりとしての「ニッポン味わい探訪」に注目しています。ご当地で馴染みのあるメニューを全国で順次展開中なので、ぜひ売場で発見してください。

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