今回のコロナ禍は、これまで普通だと思っていた暮らしが、社会状況の変化によって簡単に崩壊してしまうということを知らしめた。
特に経済面で、収入源を複数確保しておくことは、パンデミックが収まった後であっても大切なことだ。稼ぐ場所が一つしかないということは、社会変化に弱いともいえる。
先行き不透明な時代の武器 Amazon輸入で利益を出すための商品リサーチとは
『いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意【第2版】』(竹内亮介著、秀和システム刊)は、なかなか昇給がのぞめない一方で、誰しも収入が不安定になるリスクがある今だからこそ身につけておきたい、Amazonのプラットフォームを利用した輸入ビジネスの手法を明かしている。
このAmazon輸入ビジネスは、その名の通り「海外の商品を買って日本で売る」という一種の貿易だが、FBA(フルフィルメントby Amazon)のサービスを利用することで、梱包・発送・顧客対応といった面倒な作業をAmazon側が代わりにやってくれるため、驚くほど手間が少ない。こちらとしては、売れる、儲かる商品のリサーチに集中することができる。
逆に言えば、このリサーチこそがこのビジネスのキモになる。
本書によると、Amazon輸入ビジネスで利益を出すには、「売れる商品(日本で売れる商品)」「価格差がある商品(海外よりも日本の方が高く売れる商品)」という2つの基準を満たす商品をいかに見つけるかが勝負になる。
これは難しい条件のように思えるが、かならずしも自分が最初に発掘し、日本に持ち込む必要はない。過去の事例を調べることで解決できる問題だ。
本書によると、商品リサーチの手順は5つ。
1.輸入商品を探す
日本のAmazonで輸入販売されている商品を探す。「輸入」「並行輸入」「import」などのキーワードで検索をかければ調べることができる。カテゴリーの絞り込みと組み合わせることで、自分の狙っているジャンルでチャンスのある商品に見当をつけることができる。
2.売れているかリサーチする
見当をつけた商品が、日本のAmazonで売れているかどうかは、ランキングの推移で把握することができる。そのためのツールがあるので利用したいところだ。以前はモノレートやプライスチェックといったツールが広く利用されていたが、現在はサービス終了してしまったため、著者の竹内氏はKeepa(キーパ:https://keepa.com/)を推奨している。
3.FBAのライバル数をチェックする
商品を売るには、その商品を扱う競合は少ない方がいい。Amazonの商品ページでFBA利用者をチェックして、自分が参入できる余地があるかを調べる。
4.価格差があるかリサーチする
輸入元の国での販売価格と日本での販売価格を調べる。多くの商品はアメリカから輸入するため、まずはアメリカでの価格を調べよう。
5.儲かる商品は仕入れる
1~4を満たした商品は仕入れて販売する。
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商品リサーチというと長年の経験による目利きが必要なように思えるが、決してそんなことはなく、データを見ながらある程度機械的に調べていくことができる。Amazonには膨大な数の輸入品が販売されている。その中にはまだ参入者が少なく、利益が取れ、よく売れる商品がかならずあるはずだ。
そして、このビジネスで毎月3万円稼ぎたい人と、10万円稼ぎたい人、100万円稼ぎたい人ではやるべきことが違ってくる。本書ではそのあたりについても具体的な取り組み方法を解説している。
どんな時代になってもたくましく生きていくには「稼ぐ力」は必須。自分の生活や家族の生活を守るためにもAmazon輸入ビジネス活用してみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。