フジテレビが社内からの情報漏洩をめぐって、本格的に犯人探しを始めるという。
「フジは10億円を投入して、情報漏洩を取り締まる部署を立ち上げるそうです。現在放送中の篠原涼子主演の月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』のキャスティング情報が7月時点で漏れていたことに続き、『めちゃ×2イケてるッ!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』、さらに『もしかしてズレてる?』の打ち切り話も立て続けに『東スポ』をはじめとしたメディアに抜かれてしまいました。さすがに危機感を覚えたのか、犯人捜しをしたものの、社内で容疑者が200~300人も出てきてしまった。そこで、いよいよ部署を立ち上げて対策に臨むことになったようです」(テレビ局関係者)
同関係者によれば、あまりに情報漏洩が続くフジの管理体制に、芸能事務所からのクレームが相次いでいるのだという。
「ただでさえ昨今のフジ番組の視聴率低下によって、タレントの“フジ離れ”が加速している。このままでは、タレントからの不信感に加え、スポンサー企業からの信用失墜が止まらず、その損失は100億円規模になるのではないかといわれています」(同)
しかし、別のテレビ局関係者は、「部署を立ち上げたところで、情報漏洩はなくならないだろう」と話す。
「そもそも、これだけ情報漏洩するようになったのも、フジの視聴率低下が原因なんですよ。視聴率がコンスタントにとれている日本テレビなどであれば、数週間前に情報公開をしてもスポンサーが付きますが、フジは今、何カ月も前から情報を出さないとスポンサーが付かないんです。長寿番組とはいえ『めちゃイケ』などですら、半年前には情報を提供しておかないとスポンサーが付かないため、やむを得ない状況なんですよ。
営業部門からすれば、情報漏洩するつもりは当然ないでしょうが、一旦社内から出てしまった情報は、どこから漏れても不思議はありませんから、今後も防ぎきれないとは思いますけどね」
フジ番組に出演するタレントにしてみれば、自身の番組の打ち切りを局からではなく、メディアから知らされるとなっては、プライドを傷つけられるばかりか、フジの新しい仕事を引き受けたくない気持ちになるのは当然だろう。フジが出演タレントの確保すら困難になる日は近いのかもしれない。
(文=編集部)