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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

就活、面接で自己アピールを根本的にはき違えている学生たち

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季

企業が求めるのは“個人戦”に強い人材ではない

 就活自体は孤独な戦いだが、会社に入れば組織で協力し合って成果を上げていくもの。それができるかどうかを見られるのも採用面接だと有馬氏。

「集団面接で、他の就活生の発言に興味を示さず、自分が発言するとき以外は知らん顔をしているようでは協調性なしと判断されてしまいます。個性が重視される昨今ですが、その前提の理解も大切です。前提といえば、やはり社会人基礎力はまず身につけておかなくてはなりませんね。最近はメールや電話でのマナーを知らない人が珍しくない、と私も学生と接していてよく感じます。LINEを主なコミュニケーションツールとして育ってきた世代なので仕方がない側面もありますが、挨拶ができる、相手の目を見て話せる、電話応対ができる、メールマナーを知っている、敬語が適切、時間を守れる等の社会人として当たり前の素養は面接でも見られていることを覚えておくべきです」(同)

 スマホネイティブ世代が就活を始めるタイミングということで、ビジネスマナーの面で苦労する就活生も少なくないはず。自分のステージに相手を立たせるのではなく、相手、つまり企業の立場に立つ意識を持つことが就職活動の第一歩なのだろう。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

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