ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 医学部進学率76%の家庭教師派遣業  > 2ページ目
NEW

医学部進学率76%の家庭教師派遣業!偏差値35からも!運営者は常識破りの現役医師

文=道明寺美清/ライター
【この記事のキーワード】, , ,

医師になることだけを目標とせずに医学部へ

医学部進学率76%の家庭教師派遣業!偏差値35からも!運営者は常識破りの現役医師の画像2講演を行う細井氏

 細井氏の思考は実に興味深い。渋谷幕張高校から千葉大学医学部に入学した。医師になることだけを目標としていなかった細井氏は、入学後は社会勉強のために水商売も経験しながら、かけもちして塾講師のアルバイトを始めた。物事を冷静に捉え、考察し、より効率的にするように思考する細井氏は、集団授業、個別指導、家庭教師を経験するなかで、独自の勉強法、計画管理、意識改革のメソッドを確立した。その細井氏流のメソッドは成果を上げ、医学部合格を量産するという周囲も驚く成果を上げた。そして、学生ながら大手個人指導塾でプロ講師として指導を請け負うようになったが、医師となった後は、教えられる人数が限られてしまうこと、現行の塾業界が生徒にとって費用対効果が低いことなどに限界を感じ、状況を是正するためにMEDUCATEを設立し現在に至る。

 細井氏は、医師になる前から感じていた「医師というのは甘えた仕事だ」という気持ちが、医師になった後はもっと強くなったと話す。

「保険医療は7割を国が負担してくれる。世の中に、そんな甘いレールを敷かれたビジネスはありません。自分に医師免許が無くても、誰よりも優秀なビジネスパーソンになれるかどうか。それが自分に課しているタスクなんです。ほとんどの医師が、医師であることにあぐらをかいていると私は感じます。医師は、ある程度裕福な家庭で育ち、周囲も優秀な人間の中で生きて来た人が多い。

 しかし、仮に医師免許がなければ、競争社会の中で社会の藻屑となってしまうような医師はどれくらいいるだろうかと考えると、怖い気さえします。私は、そうは絶対になりたくない。まずはひとつでもふたつでも、しっかりとした社会的に認められるビジネスの実績をつくること。それで初めて言葉に重みが生まれ、人の人生を変えられる存在になると思っています。私は、生きるからには多くの人に影響を与えられる人間になりたいと考えています」

 話を聞くと、細井氏はパラレルワーカーとして私利私欲で動いていないということがよくわかる。細井氏のように自分の能力を社会に還元したいという思いから仕事に向き合っているとするなら、そんな人たちが次の社会の主軸となるのかもしれない。
(文=道明寺美清/ライター)

医学部進学率76%の家庭教師派遣業!偏差値35からも!運営者は常識破りの現役医師のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!