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また、最近は「ナンパ塾」以外に「恋愛塾」として婚活セミナーも開いている。
「恋愛塾の塾生は社会的に信頼のおける職業に就いていることを条件にしているので、医師や公務員をはじめ高学歴だったり、自営業者など将来設計がしっかりしていたりする男性が多く、近年はこちらをメインとしています。女性を前にして緊張するとなると、婚活では致命的ですよね。それを解決してあげたいというのがコンセプトです」(同)
ナンパのプロである草加氏に、女性の心をつかむ極意について聞いた。
「相手を喜ばせることで、自分も喜ぶことです。恋愛はともに喜ぶことで成就するものですが、今回の事件では容疑者たちしか喜んでいません。そこが、大きな違いです。酒を大量に飲ませて性行為をしてもおもしろくないですし、私がおもしろくないと思うものを人に教えるわけがありません」(同)
「ナンパ塾」と聞くと怪しげな響きもするが、草加氏の事業内容はいたってまじめなものだ。
「最近はすぐに『セクハラだ』『パワハラだ』と言われますが、そのため『怖くて女性に声をかけられません』と嘆く塾生も多いです。もちろん、セクハラやパワハラは論外ですが、見知らぬ男女が知り合い、ともに生活を育んできたのが人類の歴史です。女性との付き合い方を教えることで、奥手の男性も一歩踏み出すことができる。その手助けをしたいのです」(同)
恋愛で悩みを抱える男性に手を貸したい――その一心で起業した草加氏にしてみれば、性行為ありきのナンパは論外だ。今回の事件については、「同業他社のイメージが悪くなります。本当にやめてほしい」と憤りを隠さない。
(文=後藤豊/フリーライター)
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