昨年7月にauが導入した「auピタットプラン」に追随するかたちで、NTTドコモが「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」を、ソフトバンクが「おてがるプラン」を相次いでスタートさせた。いずれも、データ容量が“段階制”になっている点が特徴だ。今回は、5月25日にスタートしたばかりのドコモのプランを取り上げ、その仕組みを解説していこう。
ドコモのベーシックパック、ベーシックシェアパックは、使ったデータ容量に応じた、5段階の料金が設定されている。ベーシックパックであれば、1GBまでが2900円、3GBまでが4000円、5GBまでが5000円で、5GBを超えると、20GBまで7000円で使うことができる。20GBを超えると、通信速度が制限される仕組みだ。
ベーシックシェアパックは、家族でデータ容量をシェアでき、こちらは5GBまでが6500円、10GBまでが9000円、15GBまでが1万2000円、30GBまでが1万5000円で、30GBを超えると通信速度に制限がかかる。複数人でデータ容量を分け合うため、ベーシックパックよりも、容量の設定が大きくなっている。
どちらも、このほかに基本使用料がかかり、時間に制限のない音声定額の「カケホーダイ」が2700円、5分までの通話が定額になる「カケホーダイライト」が1700円、通話定額がない従量制の「シンプルプラン」が980円で利用可能だ。また、インターネットに接続するには、別途、月額300円の「spモード」などに加入しなければならない。ベーシックシェアパックの場合、子回線には500円の「シェアオプション」もかかる。
たとえば、シンプルプランでベーシックパックを契約して、2.5GBデータを使ったとすると、料金は5280円。MVNOなどと比べると高く見えるかもしれないが、ドコモの場合、端末購入に伴う月々サポートなどの割引を受けられる。また、永年1500円割引になるdocomo withも、この新料金プランの対象だ。端末代は一括で支払い済みで、docomo withの割引が適用された場合、料金は3780円まで下がる。使うデータ容量を節約して、1GB未満に抑えられれば、料金は2680円と、格安スマホに匹敵する金額になる。