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くら寿司、客離れが深刻な事態に…サイドメニューの魅力低下、騒動連発でイメージ悪化

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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優位性が低下したくら寿司

 それにしても、なぜくら寿司は客離れで苦しんでいるのか。

 まず、「サイドメニューの優位性の低下」が挙げられるだろう。くら寿司はかつて、サイドメニューの充実度において他店を圧倒していた。12年からサイドメニューの強化を図り、同年にラーメンを販売したほか、13年には天丼とうな丼、14年には豚丼、15年にはカレーライス、16年にはカレーうどんや牛丼を売り出している。

 くら寿司はサイドメニューを強化することで、新たな客層を開拓したほか、来店頻度を向上させ、集客を実現してきた。しかし、当初はくら寿司の独壇場だったが、次第に競合もサイドメニューを充実させるようになり、くら寿司の優位性は低下し、客離れが起きるようになった。

 スシローは14年に「出汁入り鶏がら醤油ラーメン」を販売した。発売1カ月で100万食を売る金字塔を打ち立てることに成功している。それ以降、サイドメニューを積極的に投入している。最近ではスイーツを強化しており、昨年11月に「スシローカフェ部」を発足してスイーツのPRを積極的に行い、若い女性らを取り込むことに成功している。

 はま寿司はラーメンが充実している。13年から売り出しを始め、多くのヒットラーメンを生み出してきた。たとえば、「旨だし鶏塩ラーメン」は15年に100万食以上、16年には160万食以上を約2カ月間で売り上げるほどの大ヒットラーメンとなっている。

 かっぱ寿司は先述したとおり、最近はラーメンが好調で、さらにパフェや饅頭、ハンバーグなども販売しており、サイドメニューを強化してきている。なお、ラーメンは14年から販売を始めている。

 このように、各社がサイドメニューを強化しているため、相対的にくら寿司の優位性が低下し、客が流出していったと考えられる。

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