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1品目ごとにレジ袋詰め→大量の袋だらけに…楽天西友ネットスーパーの謎、意外な理由

文=Business Journal編集部
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楽天西友ネットスーパー、1回の注文で宅配された商品とレジ袋(写真は読者より提供)

 スーパーやコンビニエンスストアなど小売店でのレジ袋有料化が定着するなか、「楽天西友ネットスーパー」で注文すると商品が1~2品目ごとに大きめの一つのレジ袋に入ったかたちで届くため、多めに商品を注文すると家の中に大量のレジ袋があふれることになると一部で話題となっている。店舗では有料で提供されるレジ袋を無料で「多めに」提供し、商品を細かく小分けに袋詰めして配送する理由について運営会社に聞いた。

 コロナ禍の影響もあり、ここ数年で普及が加速するネットスーパー。イオンやセブン&アイ・ホールディングス(HD)、西友、ライフコーポレーション、マルエツなどの大手小売企業、アマゾンジャパンなどのネット通販企業が続々と参入し注力している。各社の本気度は高い。イオンはネットスーパー専用の大型物流拠点「イオンネクスト誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)」を千葉県千葉市に建設し、今夏に次世代ネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」のサービスを開始する予定。同センター内ではロボットが商品をピッキングして作業効率を向上させ、既存の「イオンネットスーパー」の約2倍となる約5万点を扱う予定となっている。

 セブン&アイHDは「イトーヨーカドーネットスーパー」の物流拠点を年内に横浜市に開設予定で、西友と楽天が協業で運営する楽天西友ネットスーパーは、千葉県松戸市の地上4階建ての大型物流施設の全フロアを賃借した物流センターを3月に本格稼働。ライフはアマゾンと協業しAmazon.co.jp上で「ライフネットスーパー」として、店舗から商品を出荷する形態で展開。またフードデリバリーの「Uber Eats」もスーパーやコンビニの商品を宅配するサービスを行っている。

 そんな激戦の様相を呈するネットスーパー事業にいち早く参入したのが西友だ。同社は2000年に単独で本格的にサービスを開始し、18年からは楽天と共同で楽天西友ネットスーパーを運営している。

「西友単独で展開していた頃のネットスーパーは使い勝手なども微妙な感じだったが、楽天と共同でサービルを始めてからユーザビリティが劇的に改善した。圧倒的な低価格がウリの西友のプライベートブランド(PB)『みなさまのお墨付き』の日用品がも買えるので、ストック用のペーパー類や飲料、洗剤類など重い商品を安く買って自宅まで届けてくれるのも魅力的」(小売業界関係者)

レジ袋が14袋も

 そんな楽天西友ネットスーパーだが、前述のように注文すると商品とともに大量のレジ袋が届くことになると一部で話題となっている。利用者はいう。
 
「先日、21品目、約1万円相当を注文したところ、レジ袋が14袋も使われていた。大きめの袋に商品が一つだけポツンと入っているものも多く、なぜもっとまとめて袋に入れないのか、さすがに疑問を感じた。また、西友の店舗だと有料のレジ袋が、ネットスーパーだと無料なのも不思議。買い物の際に袋を持参することも多いので、無料で袋が手に入るのはありがたいが、毎週のようにネットスーパーを使うので、レジ袋が使い切れずに家の中にたまってしまうのは少し悩ましいのも事実。買うと有料なので、もったいない気もして、捨てるに捨てられない」

 小売業界関係者はいう。

「西友のネットスーパーは物流センターから出荷されるケースと、店舗から出荷されるケースの2パターンあり、どちらなのかによって事情が違ってくるだろうが、一つの送り先分の商品を複数のスタッフが手分けしてピッキングして袋に入れるスタイルであれば、商品ごとに袋も分かれてしまうだろう。また、商品一つひとつの大きさに合わせて袋のサイズを分けると、その手間分が作業ロスとなり全体でみるとコスト上昇要因になるという事情もあるかもしれない」

 楽天西友ネットスーパーを西友と共同で運営する楽天グループに聞いた。

――このようなかたちで配送される理由は何か。

楽天グループ 「楽天西友ネットスーパー」では、ネットスーパーという業態特性上、店舗もしくは専用の物流センターから、ご購入いただいた商品をお客様のお手元にお届けする過程で、商品がピッカーや配送員など複数の作業員の手にわたります。商品の保管場所や保管方法、商品特性などに応じて、商品の配送過程で作業員が直接商品に触れずにお客様へ商品をお届けできるよう、ポリ袋などプラスチック製の袋を複数枚使用しています。

 配送の過程においては、たとえば食料品などの各商品を適切な温度帯(常温、冷蔵、チルド、冷凍など)でお客様にお届けするため、商品が袋に入った状態のまま、温度帯ごとに断熱材や保冷バッグ、保冷剤などを使用してお届けしています。また、食品やトイレタリー商品など、取り扱い商材の特性上、出荷から配送の過程における商品・パッケージの破損、商品同士の匂い移り、液漏れなどを防ぎ、商品の品質が適切に保たれた状態でお届けするために配慮しております。

 お客様からも同様のご指摘をいただいており、サービス品質やオペレーション効率を担保しながら、使用する袋のサイズや枚数を適正化できないか改善策を検討しております。今後も「楽天西友ネットスーパー」は、安心・安全で利便性が高いサービスを提供すべく、お客様のご意見に真摯に耳を傾け、サービスの不断の見直しに努めてまいります。

(文=Business Journal編集部)

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