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「誰かの食いかけ?」「高すぎ」セブン、あんバターフランスが天才クオリティ

文=Business Journal編集部、協力=はなとも/スイーツコンシェルジュ
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セブン-イレブン「熟成フランス あんバター」

 コンビニエンスストアチェーンのセブン-イレブンが3月5日に発売した「熟成フランス あんバター」(226.80円/税込み、以下同)が話題を呼んでいる。フランスパンの端の部分を10cmほど切った部分に餡子とバタークリームをサンドしたものだが、SNS上では「美味しすぎる」「天才」と絶賛する声があがる一方、「誰か食いかけ置いてるのかと思った」「もう半分どこいった?」といった声も続出。フランスパンの一部を切り出したサイズで200円超えという点についても「値段と量ミスってる」「嘘だろ?」「最近高すぎ」と疑問の声も多数寄せられる事態となっている。果たしてそのクオリティとコスパはどう評価できるのか。専門家の見解を交え追ってみたい。

 コンビニ各社がスイーツ類やパン類などのプライベートブランド(PB)商品に注力するなか、セブンも毎週のように新商品を投入しているが、過去にも同様に餡子とバターを使用するパンを販売してきた。2019年には餡子とバタークリームを丸々1本の小ぶりのフランスパンに挟んだ「あんバターフランス」(150円)を発売。20年には丸形のフランスパンに切れ目を入れ、そこに餡子とバターを挟んだ「あんバターフランス」(149円)を発売。22年には冷蔵スイーツとして、フランスの軽食としておなじみのカスクート風の、全粒粉を使ったセミハードのバゲットと餡子、バタークリームからなる「カスクート あんバタークリーム」(280.80円)を発売。昨年にはバタークリームの代わりにバターそのものを3切れ入れた「カスクート あんことバター」(291.60円)が登場している。

 そして昨年に発売され高い人気を誇ったのが、厚切りの敷島製パンの食パン「超熟」にバター入りのつぶあんを乗せてトーストした「あんバタートースト(159円)」だ。いったんは販売終了となったが、今年2月6日には170円に値上がりして復活。SNS上では歓喜の声が広まっていた。

 今回発売された「熟成フランス あんバター」は、商品構成としては19年に発売されたロング型フランスパンの「あんバターフランス」と同じだが、それよりも太いフランスパンの端っこを切り落とした部分を使用しているのが特徴。形状が切れ端状態となっているため、一見すると「あんバターフランス」よりサイズが小さくなっているようにも感じ、また価格は約1.5倍となっているため「コスパはダウン」していると思われがちだが、1商品あたりの熱量は310kcalから355kcalに約1.15倍、増えている。もっとも、熱量の増え幅より価格の上昇幅のほうが大きく、昨今の原材料費・エネルギーコストの高騰を踏まえれば致し方ない面もあるだろう。

「セブンのPBなので味は申し分ないが、太い分、やや食べにくい面は否めない。パンを持ち上げて端のほうから口に入れようとしても一口で入らない人も多いと思われ、パンと餡子、バターをベストな分量の配合で味わえないという難点がある。その点、小ぶりのロング型だった『あんバターフランス』は端のほうから一口ごとに口に断面部分がすっぽり入り、『収まり良い』感じがした。また分量的にこれで200円超えというのは、高いと感じる消費者も一定数はいるだろう」(コンビニ業界関係者)

非常に美味しいが難点も

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 SNS上では以下のように賛否両論の声があがっている。

<これは名作ではなかろうか?!あんことバターをマリアージュさせた>

<あんことバターの最高で最強の組み合わせ考えた人まじ天才すぎる>

<レンチンしたら美味しすぎた。セブンのパンの中で1番美味しいわこれ>

<パンはムギュッと硬めでほんのり塩味を感じる。バターは滑らかでミルク感があり後口のほのかな塩味で粒餡の甘さが引き立つ。温めると小麦の香りが立ち常温よりパンやバターの塩味を強く感じて餡子の甘さと混ざり、甘じょっぱい味わいが広がっておいしかった>

<美味しくってここ数日でもりもり食べてる>

<フランスパンが5分の1くらいのサイズで、誰か食いかけ置いてるのかと思った>

<半分なんやが>

<セブンってある程度の小金持ちより上じゃないとまともな量の買い物出来なくなった>

 このほか、山崎製パンの総菜パン「まるごとソーセージ」を引き合いに出して「2つ買える値段」と漏らす声もみられる。

 そのクオリティについて、日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュで『スイーツ男子はなとものI loveパンケーキ』(KADOKAWA)著者、はなとも氏にきいた。

「餡子の甘さとバターの塩味のバランスが良く、量もたくさん入っています。フランスパンはパリッと硬い感じではなく適度な噛み応えがあり、トータルで見て非常に美味しいと評価できます。ただ、パンが太くてやや食べにくく、また噛むと餡子が上に飛び出してくるのが難点。私は結局、半分くらい食べて、あとは餡子とバターをディップして食べました。女性にはちょっと厳しいかなという印象です」

 では、226.80円という価格の妥当性はどう評価するか。

「ちょっと高いかなという印象です。たとえばスーパーでは似たような商品でもっとロング型のものが120~150円くらいで売っており、見た目もフランスパンを半分に切り落としたような印象を与えるので、高いと感じる消費者は多いかもしれません。ただ、あんバター好きの方には一度は食べてみてほしいと思います。パンではなくスイーツ的な感覚で、あんバターをスプーンですくって食べたり、ディップにして食べたりという楽しみ方もあるでしょう」

(文=Business Journal編集部、協力=はなとも/スイーツコンシェルジュ)

はなとも/スイーツコンシェルジュ

はなとも/スイーツコンシェルジュ

スイーツをこよなく愛するスイーツ男子。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ。年間で1,000種類以上のスイーツを食べ歩き、テレビやラジオで情報を発信。近年では様々な飲食店とコラボし監修商品やコラボメニューを手掛けている。著書に『スイーツ男子はなとものI loveパンケーキ』(KADOKAWA)。
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