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チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」

2025.05.08 2025.05.18 19:12 企業
チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」の画像1
撮影=伊藤勇二(以下同)

 最新のテクノロジーを活用したソリューションやシステム設計・開発を行う「チームラボ」。三井ショッピングパークアプリや成田国際空港サイト制作など、さまざまな規模のプロジェクトを手がけている。

 チームラボのソリューションチームでは、多岐にわたるプロジェクトを並行して進めつつ、高品質と納期厳守を両立している。その実現を支えているのが、ヌーラボが提供するプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog(バックログ)」を活用した開発チーム間の円滑なコミュニケーションと効率的なタスク・進捗管理の仕組みだ。

 今回は、チームラボの取締役・堺さんとカタリストの雪下さん、大塚さんに、ソリューションチームにおけるプロジェクト管理の実態とBacklogを活用した業務効率化の取り組みについて話を伺った。

Backlog導入で作業漏れが減少

――チームラボでの業務内容を教えてください。

堺さん:チームラボは2001年の創業以来、アートとソリューションの2つの部門を展開しています。私たちソリューションチームは、システム開発とUI/UX設計を通じてお客様の課題解決に取り組んできました。プロダクト開発だけでなく、サービスの戦略立案からリリース後の市場展開まで、一貫したサポートを提供。エンドユーザーの視点に立ち、たしかな価値を届けるため、使いやすいシステムの開発に注力しています。

 プロジェクトの規模に応じて、10名程度の小規模チームから100名以上の大規模チームまで柔軟に対応しています。プロジェクトマネジメントとディレクションを担当する「カタリスト」、エンジニア、デザイナーが、クライアントや外部パートナーと緊密に連携してプロジェクトを推進しています。

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チームラボの取締役・堺さん。今回のインタビューではチームラボの業務内容説明をご担当いただいた。

――カタリストとしてプロジェクトのチーム管理、進行管理、要件整理、タスク割り当てなどを担当されている雪下さん、大塚さんに伺います。Backlogを導入する前はどのような課題を抱えていましたか?

雪下さん:以前はExcelシートでチーム管理や進行管理などを行っていましたが、担当者の割り振りや期限設定を変更した際も、通知機能がないため確認するには毎回ファイルを開く必要がありました。そのため、リアルタイムでのコミュニケーションができず、業務対応のスピードに課題を感じていたんです。

大塚さん:それにExcelはテキストベースの管理に限られており、画像の共有が困難なため、プロジェクトの視覚的なイメージを効果的に共有できませんでした。また、複数人での同時作業時にシートを誤って破損してしまうリスクも存在します。これらの課題を解決し、業務効率を向上させるため、私たちはBacklogの導入を検討することにしました。

雪下さん:現在は、成田空港さんのウェブサイトや医師向けアプリの開発など、プロジェクトの規模に関わらず、担当案件の約8割でBacklogを活用しています。

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チームラボのカタリスト・雪下さん
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チームラボのカタリスト・大塚さん

――Backlogはどのように活用していますか?

雪下さん:システム開発において、期限と作業内容を管理するために活用しています。課題の状態は「未対応」「処理中」「処理済み」「完了」の4段階をアイコンで表示でき、ガントチャートなどで一覧表示することで、メンバーの進捗状況を視覚的な理解が可能です。これにもとづき、タスクの重要度による優先順位付けと振り分けを行っています。

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Backlog公式サイト ガントチャートの使用イメージ:作業の計画やスケジュールが横型棒グラフで示される。タスクの開始時期や終了時期がわかりやすい。

大塚さん:開発時に各サーバーの担当者が並行して作業を進める際も、効率的に管理できる点が大きなメリットです。チーム別・担当者別のタスク状況を一覧できることで、誰がタスクを抱えすぎているか、誰が手が空いているかなどもひと目で把握できるようになりました。

 また、メールやSlackとの連携機能により、通知をリアルタイムで確認・対応できます。その結果、担当者と期日が明確になり、作業の取りこぼしが大幅に減少しました。

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Backlog公式サイト チームラボで頻繁に活用されている「親子課題」機能の使用イメージ:大規模な課題を複数の子課題に分割し、それぞれに担当者や期限を設定できる。作業の分担や課題の進捗管理が効率的に行える。

業務スピード向上で、1~2か月スケジュールが前倒しに

――クライアントワークではどのような点が便利だと感じましたか?

雪下さん:「Wiki」機能を活用して議事録や業務フローを共有できるので、Backlogを初めて使うお客様でも基本的な運用方法を確認しながらスムーズに利用できる点は便利でした。また、情報を事前に共有できることで、お客様への急な変更や依頼を避けることもできます。通知機能があることでお客様の自発的な返信が促され、プロジェクトへの参加意識が大きく向上したことはとくに大きな成果です。

大塚さん:お客様の側で、担当者以外の方々がメンションを見て対応してくださることも増えて、基本的には即日でレスポンスが得られるようになりました。気軽に質問や反応がしやすい環境が構築できた点はよかったですね。

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Backlog公式サイト Wiki機能の使用イメージ:共同編集可能で、議事録や業務フローなどの情報共有がスムーズに。過去の案件のやり取りも残せるので引き継ぎもしやすい。

――Backlog導入後に具体的にどのような成果を得られましたか?

大塚さん:Backlogの導入により、業務のスピードが予想以上に向上し、全体的なスケジュールを前倒しで進められるようになりました。実際に会社サイト制作のプロジェクトでは、1〜2か月程度の前倒しを実現できました。

雪下さん:週次定例会議も大きく改善されましたね。導入前は2時間〜3時間かかっていた会議が、導入後は同じ規模のプロジェクトでも1時間、早ければ30分で終えられるようになりました。これは、Backlogで事前に個別のやり取りができるため、口頭での確認事項が減ったためです。

――プロジェクト管理の今後の展望についてお聞かせください。

雪下さん:Backlog自体の使い勝手に問題はありませんが、管理業務にまだ多くの時間を費やしているのが現状です。将来的には、AIによる議事録やガントチャートの自動作成などの自動化が進むことで、業務効率が大きく向上すればよいと考えています。本質的な議論や創造的な思考により多くの時間を充てられるようになるのが理想ですね。

(文=福永太郎/編集者・ライター)

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