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世界の飲料業界ではM&Aが次々と行われてきた。ベルギー大手のインベブが08年、「バドワイザー」で知られる米アンハイザー・ブッシュを買収。11年にはビールで世界2位の英SABミラーが豪州の大手、フォスターズを傘下に収めている。再編はかなり進んでおり、日本企業が買収できるようなおいしい案件は少なくなっている。そういう意味でビームは最後に残った優良案件といえるかもしれないが、市場関係者の間には「買収金額が高過ぎる」との声も多い。
ビームは高い成長が続く米国のほか、インドやロシアなどにも販売網がある。サントリーHDは1兆6500億円という巨額の買収資金を投下して、世界市場に進出する“時間”を買った。果たして同社はこの買収を成功させ、世界展開を加速させることができるのか、飲料業界及び株式市場の注目が集まっている。
(文=編集部)
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