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特にひどいのが市場全体の半分を占める通常のビールだ。例えば、ビール各社の13年1~3月期のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の出荷量は前年同期比2.7%減の8387万ケースで、1~3月期としての過去最低記録を更新したが、とりわけ衝撃的だったのは、主力のビールが5.7%減と大きく落ち込んだことだ。そこには少子高齢化による酒を飲む世代の減少、酒類の多様化による若者のビール離れなど、さまざまな原因が考えられるが、もはやビール業界はプレミアムビールという新ジャンルに頼るしかなかったわけだ。しかも、プレミアムビールは価格が高いため、その分大きな利益も見込める。
ただし、プレミアムビールの売り上げがどこまで伸びるかはわからない。サントリーの水谷徹常務・ビール事業部長は「最大手のアサヒビールが本格参入したことで市場が活性化し、プレミアムビールは前年比10%程度は伸びる」と予想している。しかし、消費税が引き上げられた上、景気回復もどこまで本物かは不透明。ビール業界の悩みの種はまだまだ尽きそうにない。
(文=真屋キヨシ/清談社)
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