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また、取締役の松岡功氏の賛成票だけが飛び抜けて低く、66.05%しかなかったことに着目して、こう指摘する。
「同氏は長らく東宝の経営者を務め、現在は名誉会長です。あくまで可能性の話ですが、東宝とフジHDはお互いに大株主ですが、そうした株の持ち合いを嫌った外国系企業が反対する可能性はあります」
フジサンケイグループと取引のある法人株主や金融機関が現経営陣に弓を引くとは考えにくいが、株主提案の存在を知った一般の個人株主や外国系企業がどう考えるのか、予断を許さない状況が続く。一方、フジHDの経営陣からすれば、株主提案を大差で否決させなければ求心力低下は否めないので、危機感を感じているはずだ。いずれにしろ、6月27日の株主総会当日の行方が気になるところである。
(文=編集部)
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