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ローランド、深まる混迷 株主総会で創業者と経営陣が激しく対立、ファンドの乗っ取りか

文=編集部
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 DGはタイヨウ・ファンド主導でMBOを行うローランドから、ローランドが保有するDG株式の半数を取得。借入金が急増して自己資本比率は40%台に下がったが、それでも高い収益性を誇る優良企業である。ローランドのMBOが成立すれば、タイヨウがDGの議決権付き株式の37%を握ることになるとみられている。

 梯氏は昨年、「テクニカル・グラミー・アワード」(技術部門)を受賞した。ローランドは1983年、キーボードなど電子楽器の演奏情報をコンピュータや他の楽器にデジタル伝送する世界標準規格「MIDI(ミディ)」を開発。梯氏はMIDIを通して電子音楽の世界を広げたと評価された。日本ではソニー、ヤマハに続き3番目、個人として初の受賞者になった。

 その梯氏は総会で「今日が私にとっての最後の総会。私の名前を創業者として今後いっさい使わないでほしい」と述べたという。MBOの成立の可否に関わらず、音楽界で世界的に著名な梯氏と経営陣の対立で、ローランドの混迷はさらに深まる。
(文=編集部)

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