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●日本ペイント
自動車用など総合塗料メーカーの日本ペイント(10月1日から日本ペイントホールディングス)は8月27日、2529円の年初来高値をつけた。年初来安値より9割以上(94%)の上昇だ。M&A(合併・買収)が評価されて買われた。筆頭株主であるシンガポールの塗料大手、ウットラム・グループと提携を強化する。ウットラムを引受先とする第三者割当増資を実施し、ウットラムの出資比率は30.3%となる。日本ペイントは調達した1000億円でウットラムとの合弁会社8社を買収し、この結果、日本ペイントの売上高は5000億円と倍増するため、関西ペイントを抜いて国内トップ、世界4位に躍り出る。15年2月3日までに買収の手続きを完了させる予定だ。
日本ペイントの14年4~6月期の売上高は同1%増の625億円、純利益は17%減の60億円。アジアでは中国で日系自動車メーカー向けの販売が増え、自動車向けのプラスチック用塗料の販売も好調だった。タイでは政情不安で景気が減速し減収となったが全体ではわずかながら増収を確保した。
消費増税前の駆け込み需要の反動減で国内の売り上げが伸び悩む企業が多い中で、アジア銘柄は業績好調。株価は軒並み年初来の高値を更新している。当分、アジア銘柄から目が離せない状況が続く。
(文=編集部)
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