ニュースアプリ百花繚乱、主役出揃い競争本格化　集まる人とカネ、大手の出資攻勢も

　ニューズピックスのサービス開始は13年9月。今年7月、ビジネスサイト「東洋経済オンライン」元編集長・佐々木紀彦氏が執行役員、ならびに新設されたニューズピックス編集部の編集長に就任し話題になった。佐々木氏は就任に際して次のようにコメントしている。

「今、メディア界は100年に一度の変革期を迎えていますが、日本のメディアは、新時代の『解』をまだ見つけ出せていません。その『解』を見つけるために、最高の場所はどこか？　その答えが、ユーザベースでした」

　これまでニュースサイトのビジネスモデルは、ユーザーに無料で記事を読ませて広告で収入を得るモデルが一般的だったが、ニューズピックスはコンテンツの有料化に先鞭をつけた。14年2月に、有料購読のテスト的なサービスを開始した。「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「ダウ・ジョーンズビジネスニュース」（ウォールストリートジャーナル紙のコンテンツを一部含む）、個人投資家向けの経済メディア「ロンジン」「薬事ニュース」、日刊自動車新聞、日刊鉄鋼新聞、日本食糧新聞の8媒体を月額1500円で購読できる。

　ニュースアプリ業界は百花繚乱。株式を上場すればリターンは大きいとして、企業の投資意欲は旺盛だ。混戦を抜け出して、どこが勝者になるのか。
（文＝編集部）