消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「販売好調のため一時生産休止になったからといって、すぐに大量生産に踏み切るかといえばそれも難しい。再販後の消費者リピート率を企業が考慮するからです。アイスクリームの場合、王道のバニラなどは売れ続けますが、奇をてらった味は『トライアル』として消費者も一度は購入するものの、二度は買わない事例があるからです。よって消費者から強い増産を求められても、企業側は継続性を考え慎重になるでしょう」(同)
商品開発は大手企業ならば数千万円単位の費用をかけ、全国リサーチや事前データを収集するが、それでも予想は困難だという。
「調査とデータでヒット商品がわかれば企業としてこんな楽なことないはず。事前の消費者リサーチでも、消費者は本音を答えるものの、やはりその時々の気分によって意見は変わり、ターゲット層にブレが生じてくるのです。未来予測は誰にもつけがたく、これは大手企業でも外資系でも中小企業であろうと条件は同じです」(同)
今回のハーゲンダッツの件では、一度は食べてみたいと考える多くの消費者にトライアル意識が働いたのは間違いなさそうだ。いずれにしても、同商品の再販が待ち望まれる。
(文=東賢志/A4studio)
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