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4日の東京株式市場で、東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価がともに史上最高値を更新した。TOPIXの終値は前日比26.29ポイント高の2898.47とバブル期の1989年12月18日に記録した2884.80を約34年半ぶりに上回った。企業収益拡大への期待から買いが優勢となった。幅広い銘柄の値動きを反映するTOPIXの高値更新は、株高が市場全体に広がったことを示している。
日経平均の終値は332円89銭高の4万0913円65銭で、3月22日に付けた最高値4万0888円43銭を更新した。
昨年春以降、TOPIXは上昇基調を鮮明にしてきた。今年に入ると、人工知能(AI)の普及が進むとの見方から、需要拡大が見込まれる半導体関連の株式が買われた。円安進行により収益拡大が期待される自動車のほか、日銀の金融政策変更に伴う金利上昇で利ざやが改善する銀行の株価も上昇し、指数を押し上げた。
日経平均は2月下旬、89年末の最高値(3万8915円)を超え、3月上旬に4万円の大台を突破した。TOPIXは約5カ月遅れでバブル期の最高値を更新したことになる。
一方、最近の急ピッチな上昇に対し高値警戒感もある。市場では「金融株などに過熱感が見られる。一段高には今月下旬以降に本格化する決算発表で企業業績の見通しが改善することが条件になる」(国内運用大手)との声が聞かれた。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/07/04-17:11)
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