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キムタク『グランメゾン東京』高視聴率のワケ…TBS“日曜劇場”枠の王道ノウハウの結晶

文=藤原三星
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さながら『七人の侍』

 また、本作はTBSの金看板である超高視聴率ドラマ『半沢直樹』(2013年)を生んだ「日曜劇場」枠のノウハウをこれでもかと投入し、このキムタクドラマをよりいっそう骨太な作品へと昇華させている。テレビ業界に詳しいある週刊誌の編集者は次のように語る。

「やはり『半沢直樹』の大成功以降、日曜劇場枠は勧善懲悪のストーリーテリングが本当にうまくなりましたよね。今回、落ち目になったキムタクがかつての仲間を引き入れていくさまは黒澤明の『七人の侍』のようでもあり、相当クラシックな設定を現代版に置き換えているのがお見事。最終回で視聴率20%超えも決して夢ではないのでは。

 脚本家の黒岩勉さんは、『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)などを手がけたミステリードラマの名手。“ナッツ事件”も、実は誰かが意図的に混入させていた――といった真相が明かされる気配も感じます。

 演出は『アンナチュラル』(TBS系)などを手がけた塚原あゆ子さん。女性の心の機微を描くのがうまいだけでなく、職業もののディティールをビジュアル化するのも抜群にうまい。今回はフレンチ料理を独特の映像美で表現し、観てるだけでお腹が鳴りそうなほど圧倒的な絵作りだと、業界内でも相当注目を集めています」

 平成に放送された連続ドラマの「全話世帯平均視聴率ベスト10」の上位5位までを独占したという木村拓哉。果たして、令和の時代を迎えてもこの神話は引き継がれるのか? 最終回までお腹を鳴らしながら楽しみたい。

(文=藤原三星)

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藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

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