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思うに“シャア・セイラ編”の第1章『青い瞳のキャスバル』を見たとき、まるで『ゴッドファーザー』シリーズを彷彿させる宇宙世紀SFとしての厳かな大河サーガ的要素を大いに体感させてもらったのだが、ただし“シャア・セイラ編”にしても今回にしても唯一残念に思うのが、シリアスな展開の中で唐突にコミカルなシーンが挿入されることで、緊張感を緩和させる目的もあるのかもしれないが、個人的にはシリアスならシリアス一辺倒で攻めていった方が潔いようにも思う。
また、そのコミカルな描写の数々がどうにも80年代的な画とテンポのギャグ・センスのように思えるのは、こちらが“ファーストガンダム”からずっと同時代的にシリーズを見続けてきたことの弊害か? と、逆に若い世代の率直な意見を聞いてみたくもなってくる。
とはいえ、通常イベント上映とか限定上映などと呼ばれる類のものは大体2週間の期間限定上映が定例だったのだが、『UC』にしても『THE ORIGIN』にしても他作品にしても大方観客の入りは良好で、下手な実写映画をかけて館内に閑古鳥を鳴かすよりも、と最近では上映期間が延長されるケースが続出している。今回の『激突ルウム会戦』は最初から4週間興行(全国35館)と、もう一般の目からすると通常の映画興行と変わらない域にまで達している。
本作を含む全体的な作品群のクオリティの高さも鑑みて、もっとこれらが全国各地の映画館で上映される機会が増えていいし、こと『THE ORIGIN』などシリーズものにかんしては、いつでもどこかで見られるようなシステムが確立されてもいいようにも思える。それこそ名画座などでの集中上映などもあっていいのではないか? 興行的なシロウト意見かもしれないが、昨今の映画興行を支えているのはアニメ・ファンであり、彼ら彼女らの想いを今後もどんどん汲んでいっていただきたいものと、いつもながらに銀幕で美しく映えるシャアを見ながら、ふと思ったりした次第である。
それにしても、早く第2章が見たい!
(文=増當竜也)
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