雨上がり決死隊の蛍原徹(53)が、トーク番組『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京系)の3月2日放送回に出演。気になる相方・宮迫博之(50)との現在の関係など、赤裸々に語ったことが話題となっている。
そもそも『あちこちオードリー』とは、2020年4月からレギュラー化された人気番組。オードリーの2人がMCを務め、事前打ち合わせが一切ないため予定調和なトークにはならず、「ネットライターが必ず見て記事にする番組」ともいわれている。今回の蛍原の出演も、当然ながら熱い注目を集めていたが……。
ある週刊誌の記者はこう語る。
「確かに、『ゴッドタン』(テレビ東京系)のプロデューサーでもある佐久間宣行さんが演出する番組ですから、どんなトーク番組よりも赤裸々度が高くてネット記事にしやすいと、こたつに入りながらテレビを見てネット記事を量産する“こたつライター”たちの間ではかなり重宝されている人気番組です(笑)。
蛍原さんもそのへんをしっかり把握していて、『昨日、宮迫から電話かかってきた』というパワーワードをしっかりと投げかけ、トークを展開。しかしながら結局は、『ジャンルでいうと報告。こういうことをするから一応言うとくわ』と、肩透かしな内容でしたね。まあこのへんは売れっ子芸人ならではの技術というか、世間が関心を持っている宮迫問題を自分から発信しつつ、でも多くは語らないというスタンス。やっぱり蛍原さんはトークの技術が高いなあと、改めて思わされましたね」
蛍原徹は、吉本興業といまだ冷戦状態にある宮迫博之の復帰を本当に望んでいるのか?
とはいえ同番組で蛍原は、「宮迫と去年の夏に2人きりで一度だけ会った」と明かす一幕も。当然、MCのオードリーだけでなく、視聴者も相当食いついたかと思われるシーンだが……。
「ここも肩透かしでしたね。『マネージャーは同行せず2人だけ』『1時間ぐらい真面目にしゃべった』『会話に困ったときに天気の話するっていうけど、あれほんまやわ』とか。ディテールは話すんだけど、中身がないんです。まあ現時点で宮迫さんについての詳細を語りづらいのは明白なわけで、非常に思わせぶりでしたね。
今、蛍原さんはひとりで『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のMCを中心に、仕事は非常にうまくいってます。闇営業騒動から1年半でやっと余裕が出てきて、この『あちこちオードリー』にゲスト出演し、少しは近況を語れるようにまでなった――ということでしょう。同番組では『宮迫のおかげで今の俺がある』ともコメントしてましたが、その一方で『今のこの状況を誰かに邪魔されたくない』という思いもあるはず。吉本興業といまだ冷戦状態にある相方の帰還を蛍原さんが本当に望んでいるかどうか――ちょっと疑ってしまいたくもなる内容だったと思います」(前出・週刊誌記者)
「“おれはテレビなしでもこれだけやれる”というモードに入ってるのかもしれない」
相方の宮迫は、吉本興業の大崎洋会長との“すれ違い”が報道されたばかり。さまざまな憶測記事が飛び交い、宮迫本人もYouTubeで釈明をする事態となったが、「近しい芸人は、みんな宮迫さんに迷惑している」と語るのは、吉本興業に近いある芸能関係者だ。
「2月に島田紳助さんをYouTubeに電話出演させた宮迫さんに対し、今田耕司さんが関西ローカルのテレビ番組内で『芸人としてのルール、セオリーじゃないことをやってしまった』とコメント。すると今度は“YouTuber宮迫”の熱心なファンが今田さんのYouTubeチャンネルのコメント欄を荒らし、炎上させてしまった。これに対し宮迫さんも自身のチャンネルで火消しに走っていましたが、今田さんを含め番組関係者からすると、『また宮迫にYouTubeのネタとして使われてしまった』というところでしょう。
みんな、芸人仲間としては宮迫さんを復帰させてあげたいという思いがある一方で、日に日にYouTuber化していく宮迫さんに対して、距離を置き始めているのも確か。やっぱり、“爆買い”とか“スタッフどっきり”などのいかにもYouTuberぽい企画は、テレビで宮迫さんとともに戦ってきた仲間からすると、悲しくて観ていられないのだと思います。でも、自他ともに認めるナルシシストで自分語りが強めな宮迫さんは、周りが思っていた以上にYouTuberとしての適性があった(笑)。だからこそ、吉本興業や芸人仲間との溝は深まる一方なんです。
最も近い間柄の蛍原さんこそ、そのことをいちばん強く感じているはず。闇営業騒動からもう1年半、なんで吉本と和解してからやり直せないのか。おそらく宮迫さんはYouTubeだけで年間数億円は稼いでいるので、“おれはテレビなしでもこれだけやれる”というモードに入っているのかもしれません。つまり、彼がYoutuberとして発信し続ける限り、テレビへの復帰には誰も手をさしのべてくれない――という悪循環。そうこうしているうちに、世間はもはや彼のテレビ復帰なんてものに興味を失いつつある。蛍原さんはそのあたりも含めて客観視しているからこそ、何もアクションを起こさないし、また何も語らないのでしょうね」
ことあるたびに「相方の横に戻りたい」とうそぶく宮迫に対し、芸人仲間はすでに失笑気味ということか。YouTubeの世界のなかで輝き続けるうちに、一般社会のほうはすでに彼に興味を失いつつあるということに、宮迫本人はどれだけ気づいているのであろうか?