3月12日、解散を発表したV6。グループとしての活動は11月1日までで、その後はメンバーそれぞれソロとして活動するが、森田剛のみジャニーズ事務所を退所するという。
2020年に結成25周年を迎えたV6は、デビュー以降メンバーの脱退がなく、スキャンダルも少なかったことから、ジャニーズグループの中でも安定感のあるグループとして知られていた。
「2019年1月17日放送の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)出演時に、ジャニーズ事務所の大みそかの恒例イベント『ジャニーズカウントダウン』(カウコン)について『公の場で言ったことがなかったんですけど、本音はもっと(V6の出番の)尺がほしいです』『ファンと年末に会える逢瀬の場ですから』と明かすなど、メンバーのなかでも特にファンへの思いが強いといわれているのが三宅健。三宅は3月15日深夜放送の『三宅健のラヂオ』(bayfm)で、解散を知ったファンから寄せられたメールを読んで号泣したことを明かしつつ『Jr.時代のこととか、いろんなことが走馬灯のようにめぐる日々ですけど、四半世紀V6でやってこられたのが誇りだと思いますし、同じ時代にみんなと出会えたことは奇跡のようなものなので』と語っていました。
新型コロナウイルスの影響でライブがオンライン形式に変更されたりと、結成25年という記念すべき年にファンと直接顔を合わせる機会がほとんどなかったV6ですから、三宅は『11月1日までは7カ月半しかないので、悲しんでばかりじゃなくて、僕たちV6とファンのみんながお互い楽しめる時間にしたいなって思うので。とにかく最高の思い出、時間にしたいなって思います』と、解散まで残された時間をファンのためにどう使っていくか考えているようです」(芸能ライター)
岡田准一による宮崎あおいとの結婚報告には、怒りをあらわにしたV6ファンも
ここ数年、複数のジャニーズグループが解散や活動休止、メンバーの脱退を経験している。SMAPは2016年末で解散、嵐は昨年末から活動休止。メンバーの脱退によって、KAT-TUNは6人から3人に、NEWSは9人から3人に、関ジャニ∞は8人から5人になっている。
また、TOKIOは2018年5月に山口達也が女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されて契約解除となり、今年3月をもって長瀬智也が脱退。松岡昌宏、国分太一、城島茂はジャニーズ事務所の関連会社・株式会社TOKIOを設立して、これまでとはまた違った形でTOKIOとしての活動を続ける。さらに、少年隊も解散こそしていないものの、錦織一清と植草克秀は昨年末でジャニーズ事務所を退所している。
「嵐やSMAPのように国民的人気を誇っているとその分プレッシャーも大きく、グループ単位での仕事も多くなりますから、どうしてもグループでの活動がメンバーにとってストレスになってしまいがち。また嵐もSMAPも、活動休止・解散前はそれぞれ二宮和也と木村拓哉がメンバーで唯一の既婚者だったこともあって、彼らと独身のメンバーたちとで、仕事に対する意識にズレが生じていたことがたびたび報じられました。
一方のV6は、嵐やSMAPほどの人気は出なかった分、それぞれがソロ活動を充実させることができていた。そのため、メンバー同士で“ほどよい距離感”を保つことができ、“よきビジネスパートナー”としてグループ活動に臨んでこれたのではないでしょうか。
またV6は森田剛、岡田准一、長野博、井ノ原快彦と、メンバーの半分以上が既婚者ですが、それぞれ結婚を発表しても人気にさほど影響はみられなかった。ただ、岡田が2017年12月24日のクリスマスイブに、ファンクラブ会員に向けた手紙で宮崎あおいとの結婚を報告した時には、『最低のクリスマスになった』と怒りをあらわにしていたファンもいましたが……。ちなみに、坂本昌行は元宝塚トップスターの朝海ひかると、三宅健はモデルの比留川游とそれぞれ結婚間近といわれていますが、ファンからは『早く結婚してほしい』という声も。メンバーの熱愛や結婚に寛容なファンが多かったというのも、グループとして長年活動できた理由なのかもしれません」(同)
ジャニー喜多川氏が2019年7月に死去し、そしてSMAP、TOKIO、V6といったベテラングループは解散や体制の変化が決まり、ジャニーズ事務所は世代交代が進んでいる。今後、事務所の看板となるのはどのグループなのか、そしてV6のような安定感抜群のグループがふたたび現れることはあるのだろうか。