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だがこの後すぐに、映像は現代を生きる近江佳代(榮倉奈々)と江口浩輔(古舘佑太郎)のシーンに切り替わってしまったことで、甘酸っぱい雰囲気が台無しに。原作にもアニメにもない現代版の挿入は、初回から不満に思う声が多く聞かれていたが、今回も「いい場面での、尺稼ぎの現代編に、シラケる」「原作準拠のパートは普通によかったのに突然脈略のない現代パートぶち込んできて真顔になった」「現代パートまじいらねって感じよね」と、かなり辛辣な意見がインターネット上では飛び交っていた。
なかには「ドラマ版2話観たけど、脚本が酷い。妙な解釈入れるくらいなら原作を忠実に再現した方がいいんじゃないかな?」「とにかく現代のエピソードいらない、そんなの入れるくらいなら原作の一場面でも増やした方がいい」と脚本を批判する声も出始めている。
同ドラマにおいては、8月6日の広島原爆投下、8月9日の長崎原爆投下に合わせて夏に制作される「戦争ドラマ」の位置づけと見る人も多いようだが、現代版パートは「戦争を過去のものにしない」という意味でも必要なのではという意見もある。
それでも、今回のようにいいシーンをぶった切るようにして入れ込まれては、ドラマの雰囲気をぶち壊しにしていると言われても仕方がないのではないだろうか。原作に沿ったシーンが比較的早い展開を見せているところをみると、今後は現代版パートの比率が大きくなってくることも考えられる。
出演キャスト陣や原作ともに高い評価を得ている『この世界の片隅に』だが、ドラマ版においての成功は、榮倉奈々演じる近江佳代のこれからの言動にかかっているのかもしれない。
(文=絢友ヨシカ/ライター)
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