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『この世界の片隅に』尾野真千子の嗚咽シーンに視聴者も嗚咽…「平和教育の教材に」との声も

文=絢友ヨシカ/ライター
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 今回は、ドラマ始まって以来の生々しい戦争シーンが多く登場。右手を失ったすずには血のあとがにじむ包帯が巻き付けられている。それでも、晴美を失ったうしろめたさから、「痛い」や「辛い」という言葉をすずが口にするのは許されないといった状況。晴美を失ったことさえ、家族の誰も悪いことではないのに、誰かのせいにしていないと辛いという径子の気持ち、ひいてはツライことをツライと言えない状況によって追い込まれていくすずの姿に、改めて戦争の惨さを目の当たりにした視聴者が多かったようだ。

 以前では、図書室に漫画『はだしのゲン』(中沢啓治/汐文社)が置かれている小学校も多かったが、生々しい描写や内容に異議を唱える声が出て、撤去された小学校もあるという。子どもが戦争について知る機会が減っているといわれる今、『この世界の片隅に』は、戦争の惨事を酷い描写ではなく、当時を生きていた人の心情に寄り添うことによって伝えている。

 インターネット上でも、「今のところこのまま学校教材にすればいいのではと思ってる」「 『この世界の片隅に』を平和教育の教材にして欲しいな」「そこらの教師が語るより、『この世界の片隅に』を戦争の一つの教材にした方がいいね。学校とかでも」という声が多数寄せられている。

 また、第7話では亡くなった娘を思い出して嗚咽する尾野の演技に対して、「泣かされた」「演技ヤバイ」などと絶賛の声も上がっている。さらに、ドラマでの細かい描写に対して「映像と現代パートでより現実的に若い方にもっと見てほしい。そんなに昔ではない日本の話」「一時間もない映像の中で、こんなにも苦しい嗚咽はない。こんなにも苦しい、誰かの現実だった事から絶対に目を背けられない。初めて何度も目をそらして初めて懸命に画面を見た」という声もあがっているだけに、視聴率だけでは評価できないドラマといえるかもしれない。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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