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65歳で井戸を掘り水ビジネス創業、なぜ大成功?高くても客が買い続けるワケとは?

構成=中原宏実/経済ジャーナリスト
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今後はアジアでの販売も視野に

–御社の水のセールスポイントはなんでしょうか?

粟井 おいしくて、きれいで、豊富にあることです。世界広しといえども、7層の玄武岩があるのは富士山だけです。玄武岩は、岩盤の中で最もミネラル分を有しています。富士吉田市だけで約44億トンの水が地下にたまっており、それこそが地域創生の宝なのです。当社は、水を1リットル当たり150円で販売しています。富士吉田の水は最上級の天然水で、さまざまな飲料メーカーのトップも話を聞きに来ています。付加価値を高め、日本から世界に売っていきたいと考えています。そのため、安売りのペットボトル事業は絶対に行いません。

–値段が少し高い印象がありますが、消費者の反応はどうでしょうか?

粟井 安心して飲むことができ、きれいでおいしければ、お客様は継続して買ってくれます。ウェブ中心のマーケティングの中では、圧倒的な優位性をもって契約をいただいています。それに加えて、デモンストレーション、代理店販売、一部直販などを通じて、他社と比較できないほど多くの新規顧客を獲得できています。この5年間で、しっかりとした営業基盤ができました。

–顧客単価は、どのようなイメージでしょうか?

粟井 1カ月の客単価は、約5000円です。

–今後の目標については、いかがでしょうか?

粟井 最終的には株式上場を果たし、経済的な地域貢献を強化すると同時に、海外販売にも力を入れたいと考えています。すでに中国の上海ではスタートしており、今後はアジア全域を視野に入れた販売戦略を進めていきたいと思います。
(構成=中原宏実/経済ジャーナリスト)

【富士山の銘水株式会社】
2010年11月設立。資本金7億1500万円。本社・工場は山梨県富士吉田市上吉田4961-1。従業員211人(2015年4月1日現在)

【粟井英朗氏】
1945年生まれ。69年関西学院大学卒、岩谷産業入社。常務取締役営業本部長を経て、岩谷物流社長などを歴任。その後、ウォーターダイレクト社長を経て2010年に富士山の銘水株式会社を創業、社長就任。

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