片づけられない人は「片づけ方」を知らない…誰でもできる“整理の5ステップ”
片づけはストレスフリーに生きる近道!
元片づけられない収納スタイリスト・整理収納アドバイザー吉川永里子です。今回から「片づけ」をテーマに、働くオトナが今よりもっと快適に生きるためのヒントをお届けしていきます。「モノ」の片づけはもちろん、オトナにとって大切な「時間」「お金」「メンタル」「コミュニケーション」など、幅広く片づけのパワーで整えていきましょう。
片づけって何をすればいいの?
まずはじめに、知っておいてほしいことがあります。それは「片づけの意味」です。
私はもともと子どもの頃から片づけが苦手だったので、「片づけなさい」と親や先生に言われても、何をすればいいのかわかっていませんでした。
やったことと言えば……
・引き出しの中に出てるモノを全部突っ込む
・床に落ちてるモノを紙袋に入れて避ける
・散らかっている服をベッドの上に乗せて布団をかぶせる
今思えば、片づいたとは言えないような珍行動の数々。
でも、これも仕方のないことなんです。だって「片づけの意味」も「片づけ方」も知らないんですから。
これを読んでいる皆さんも、実は片づけについてよく知らない……という方は多いはずです。
そこで、最初に片づけの意味についてしっかり捉えていきましょう。
片づけには3つの意味がある
「片づけ」という言葉を分解してみると、その中には3つの意味が含まれています。
1つ目が整理。モノを区別したり、分類したりするという意味です。
2つ目が収納。片づけといえば=収納と考えている人も多いですが、収納はモノを使いやすい状態に収めるという意味。
3つ目が循環。循環は、出したら戻すというサイクルの意味と、1つ増えたら1つ減らすというサイクルの意味の両方をさします。
この3つの意味のなかで、もっとも重要なのが「整理」です。当たり前の話ですが、たくさんのモノがごちゃ混ぜ状態では、どんな人でもうまく片づいた状態をキープすることができません。
それは片づけのプロでも同じ。だからこそ、お客さまのお宅の片づけをサポートするときも、必ず整理の作業から行います。
決まった手順通りに片づけるのが成功のカギ
いざ、片づけよう! と思った方が、陥りがちな失敗があります。それは「整理」と「収納」を一緒にやってしまうこと。本来、整理をし終えた場所でないと収納はできないのに、片づけが苦手な方は、ついモノを区別しながら収納もしていこうとしてしまいます。これが、作業のスピードを遅くして、せっかく片づけたつもりでもリバウンドしてしまう大きな原因です。
まずは、どこか1カ所片づける場所を決めて、整理だけに取り組んでください。
モノを整理するときの基準は「いま自分が使っているかどうか」。この基準で、最初は女性ならメイクポーチ、男性ならお財布の整理をしてみましょう。手順は次の通りです。
(1)中身を全部出す
(2)「いま使っているモノ」だけを元に戻す
(3)使っていないと判断したモノは「捨てる」か「保留」する
(4)保留するモノはジップ付きの袋などに入れて1〜3カ月とっておく
(5)期限を過ぎても使わなかった保留のモノはいさぎよく処分する
片づけができるようになる人とならない人の差
今回は片づけの意味と整理の簡単なやり方についてお届けしました。
最後にとても重要なことをお伝えします!
「片づけができるようになる人」と「できるようにならない人」
この差がわかりますか?
それは、情報を得たり刺激を受けて、片づけたい! と思った時に「すぐやるか」どうか! なんです。ですから、この記事を読んで少しでも片づけてみようかな? と思った方は、あ、やってみたい! と思った瞬間に、ぜひ積極的に手と頭を動かしてほしいです。
そうすることによって、確実に片づけレベルがアップしていきます!
連載を通して、片づけができなくて悩んでいる方の背中をコツコツ押していきますので、ぜひ片づけを身につけて、ストレスのない快適な暮らしを目指してほしいです!
次回は、片づけが苦手な方によくある「あるある行動」についてお届けしますね。どうぞお楽しみに。