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浴衣専用ブラジャー「ゆかたのブラ。」30代女性に人気拡大…夏でも蒸れずに快適

文=鞍馬莉奈/清談社
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浴衣専用ブラジャー「ゆかたのブラ。」

 今年の夏も浴衣姿の女性を多く見かけたが、その“中身”が変化していたことにお気づきだろうか。浴衣などの和装をする女性にとって、永遠の悩みといえるのが「下着」着用問題だ。しかし、その悩みを解決する「浴衣専用ブラジャー」が開発され、女性たちの間で広がりを見せているという。

 男性が知ることのできない浴衣の中の秘密を解説してもらうべく、浴衣専用ブラジャー「ゆかたのブラ。」の開発者に話を聞いた。

本来、ブラジャーは和服と相性が悪い

 お祭りや花火大会などのイベント時だけでなく、普段着としても楽しまれるようになってきている浴衣。かつての購買層は40代が中心だったが、近年は若い女性の間でも愛用されるようになり、需要が拡大しているという。

 そんな浴衣女子にとって悩ましいのが、下着問題だ。「着ける」「着けない」という根本的な部分はもちろん、着けたところで普通のブラジャーでは浴衣が着崩れを起こしやすいという事情がある。

「女性が日頃から着用しているブラジャーは洋装のひとつで、ワンピースやブラウスなど『洋服』の下に着けることを想定してつくられています。そのため、浴衣など日本伝統の『和服』とは相性が悪く、着崩れを起こしやすいんです」

 そう語るのは、ランジェリーの開発を手がけるL.C.Lホールディングス代表の石井正人氏だ。

「一般的なブラジャーは、バストやくびれを強調した女性らしいシルエットをつくるようにデザインされています。一方で、浴衣や着物は直線的なシルエットで、体の凹凸が出ないほうが良いとされている。着付け教室で、胸のふくらみをつぶすためにさらしを巻きつけ、体型を補整するよう指導しているのは、そのためです」(石井氏)

 そこで、L.C.Lホールディングスでは、浴衣を快適に着るための機能を備えた浴衣専用ブラジャー「ゆかたのブラ。」を開発した。

「まず、スタッフが着付け教室に通い、先生や生徒さんの意識や実情をくみ取った上で、和装用下着に必要な機能を考えていきました。その結果、浴衣姿のシルエットをまっすぐに補整するため、横幅が広く、カップが低めのデザインになりました。また、清潔に気持ちよく着用できるよう、吸汗性に優れていて肌触りの良い『綿』を主な素材として使用。特にカップ部分は、蒸し暑い日本の夏に最適な綿楊柳生地で仕立て上げ、ほど良い清涼感のある設計になっています」(同)

 こうして完成した「ゆかたのブラ。」は2016年に発売され、大きな話題となった。その後、シーズンを重ねるごとにデザインをブラッシュアップし、古典的な柄の浴衣から今どきのデザインの浴衣まで違和感なくコーディネートできるように、現代的な和柄を選定してきたという。

「昨夏は『市松格子柄』を打ち出しました。古典的な歌舞伎柄でありながらモダンなイメージもあり、現代の浴衣とマッチするので『若い層に受け入れられる』と考えたからです。コストはかかりますが、左右のカップに市松格子柄がきれいに出るように、柄に合わせて生地を一枚一枚手裁ちで裁断する製造システムを採用しました」(同)

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