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森由香子「間違いだらけの食」

命を脅かす秋冬の“無意識”脱水…「食事」と「飲み会」、ここに気をつけなさい!

文=森由香子/管理栄養士
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「Getty Images」より

 寒くとなると毎年、風邪インフルエンザがはやってきますが、その要因のひとつとして体内の水分量が減ることが考えられます。のどや鼻の粘膜に存在する繊毛には、ウイルスを体外へ排出する働きがあるのですが、体内の水分が減ると繊毛の乾燥からその作用が鈍くなることがわかっています。

 これから年末年始にむけて、お酒を飲む機会がだんだん増えてきますね。宴席では楽しいことも手伝って、いつも以上に飲んでしまう方も多いのではないでしょうか。アルコールは利尿作用があり、尿量が増えて脱水に陥りやすくなります。ある調査によると、瓶ビールを10本飲むとその11本分の水分が排出されるとの報告があります。

 また、飲食すると体温が上昇していきますが、不感蒸泄といって呼気や皮膚粘膜から自然に水分が失われていくため、暖房のきいた暖かい部屋の乾燥した空気も助長して水分の喪失量が増えていきます。

 宴席でご飯や生野菜を食べず、肉などのたんぱく質を好んでたくさん食べている方も、脱水にご注意ください。たんぱく質の分解で生成された窒素は、アンモニアを経て尿素に変換され腎臓から排泄されますが、排泄には大量の水分が使われるため、たんぱく質の過剰摂取による排尿過多になる可能性もあります。

 そして宴席の帰り道、気温がぐっと低く乾いた外気にふれることで、肌の水分が必要以上に奪われたりすることもあります。夏のように大量の汗を日常でかいたりしないので、普段においても、のどの渇きも感じにくく水分摂取量が少なくなりがちです。体はその約60%が水(体液)で構成されていますが、体液は酸素や栄養素を体の細胞へ運び、逆に細胞から老廃物を運び出す役割があり、脱水は生命維持にも影響を及ぼすことにもなりかねません。

 では、どのようにして水分補給をしていけばよいでしょうか。

 私たちが摂っている食品にも水分が含まれていますので、日常生活でご飯や生野菜を食べて水分補給を行い、水分の喪失を防ぐことをおすすめします。ちなみに、食品全体に占める水分量は、以下の通りです。

・ご飯:60%

・うどん(ゆで):75%

・食パン:38.8%

・きゅうり:95.4%

・大根:94.6%

・トマト:94%

 もちろん、お酒を飲むときも、まめに水を飲みましょう。唾液の分泌量が多い人は風邪を引きにくいという説もありますので、栄養バランスのとれた食事をゆっくりよくかんで食べることで唾液の分泌を活発にして、風邪やインフルエンザに負けない健康な体を維持していきましょう。

(文=森由香子/管理栄養士)

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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