年末が差し迫ったこの季節、夜ごと忘年会三昧という社会人も多いはず。しかし、親しい間柄の飲み会ならまだしも、仕事上の付き合いで「行きたくないが、行かなければならない飲み会」となると、なんとか断りたい夜もあるだろう。
そこで今回は、実際に社会人が飲み会の誘いを切り抜けた“あの手この手”を紹介したい。調査の結果、「ありがちな言い訳だけど、実績はある」といったものから、「ちょっと変わった手段」も聞かれ、また「ある年齢層なら使えるフレーズ」などが飛び出した。
まず、ありがちだが、成功率の高い断り方のひとつは、「家で子どもが待っているから」など、家族を引き合いに出す方法。
「会社に出てきている分、仕事後の飲み会の誘いに仮病は使いにくい。でも、飲み会続きの時期に『最近、子どもを構ってあげられていないから……』というのはリアルだし、少なくとも一次会で帰る口実にはなります」(30代男性)
また、独身者なら「ペットにエサをあげないといけない」(20代女性)といった理由は、一次会すら回避するのにも効果的だそう。ただし、本当はペットを飼っていない場合、後々話のつじつまが合わなくなるため要注意だ。
続いて、少々変わった手法を教えてくれたのは、20代男性だ。
「二次会には行きたくないという時、わざと『酔っ払ったフリ』をして帰らせてもらったことがあります。普段、自分は目上の人には敬語でしゃべるのですが、あえてタメ口で話し『コイツ酔っているな』と思わせるんです。もちろん、怒らせない程度に楽しい雰囲気でやるんです。“タメ口作戦”が使えそうにない相手には、がんばって大泣きしたこともあります。そうすると、相手も心配するか面倒臭がって『もうこれ以上は飲むな。気を付けて帰れ』と解放してくれるので、堂々と帰ることができました」
近年、「若者は簡単に飲みニケーションを断る」といった声も聞かれるが、やはり面と向かって断れるのは一握りの人間で、大半は角を立てないよう気を遣っているようだ。
さらに、年齢層が上がると、その年代ならではのテクニックもある。
「『健康診断で尿酸値が引っかかったから、お酒を控えるようにしている』など、ドクターストップ的なニュアンスなら、強引に誘ってくる人は少ないです」(50代男性)
「一次会が終わったら、『後は若い人たちだけで楽しんで』と言って退散する」(40代女性)
そろそろ忘年会疲れが出ているという人は、この中から自分が使えそうなものを試してみてはいかがだろうか。
(文=編集部)