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急性カフェイン中毒で、過去に18人の死亡例も
岡田氏によると、エナジードリンクと健康被害の研究は、国内ではまだあまり進んでいないという。そのため、同氏はアメリカで報告された最新データについて、以下のように語る。
「まず、平均年齢25歳の若者を対象にした調査で、5人に1人が週に1本以上、エナジードリンクを飲んでいる実態が明らかになっています。11年の調査では、1年間に4854人がエナジードリンクを飲んだ後に救急搬送されていますが、その半数は、6歳未満の子供が間違って飲んだことによる事故だったそうです。
カフェインによる急性中毒の症状は多彩で、血圧の急変、重症不整脈、心筋梗塞など、致命的な症状を呈することもあります。アメリカでは、エナジードリンクを飲んだ後の急性カフェイン中毒で、過去8年間に18人の死亡例が確認されています。
そのため、眠気覚ましにはコーヒーを飲むほうがいい、というのが私の見解です。どうしてもエナジードリンクを飲みたいのであれば、『18歳未満の青少年と妊婦は厳禁』『高血圧や心臓病などの持病がある人は厳禁』『それ以外の病気で薬を服用中の人は医師と相談する』『アルコールと混ぜて飲んではいけない』『健康な成人でも、1日のカフェイン摂取量が400ミリグラムを超えないこと』といった注意を守ることが必要です」
脳を覚醒させ、集中力を高めるといった効果があるエナジードリンクおよびカフェインだが、誤った飲み方をしてしまうと、大きな代償を払うことになりそうだ。
(文=編集部)
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