「ユニクロ」の兄弟ブランドとして若者を中心にブームとなり、今ではその人気が定着している「GU(ジーユー)」。
4月にGUを運営するファーストリテイリングが発表した2020年8月期第2四半期決算によれば、GUは事業売上収益1322億円(前年同期比12.9%増)、営業利益158億円(同12.0%増)と大幅に躍進。06年10月に初出店以来、年々店舗数を増やし、今は440店(2020年2月29日現在)まで拡大しており、国内アパレル大手の一角を担う存在感を示しているのだ。
GUが支持されている要因は、マストレンドを捉えたファッション性の高さと、徹底した低価格路線だろう。ユニクロがシンプルデザインと高品質素材にこだわっているため、うまく差別化を図れている印象である。
そこで今回はファッション性の高さと低価格路線をストロングポイントとするGUの夏アイテムのなかで、おすすめの服をリコメンド。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この夏、買うべきGUの服5選」を選び、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめポイントを解説していただいた。
今回、以下の5つを基準として選定した。
・ファッションビギナーでも比較的に着こなしやすいこと
・難易度の高い“最先端のおしゃれ”は目指さないこと
・“ダサい”と思われるぐらいなら無難な着こなしにすること
・女子ウケが良く“ちょっとおしゃれ”と思われること
・無理に若ぶるのではなく、年相応に大人っぽく見られること
GUドライダブルポケットオープンカラーシャツ(5分袖)/1990円(税別、以下同)
ポリエステル素材を使用したリラックス感のあるオープンカラーシャツで、オーバーサイズとなっているためトレンド性もある。カラーバリエーション(カラバリ)はブラック、ベージュ、オリーブ、ネイビーの4色展開。
「パッと見はごくごくベーシックなオープンカラーシャツなので、良い意味で、誰でもそつなく着こなせます。それでいて両胸に大きめのポケットが付いていて、これがデザイン的に今風のアクセントになっているので、オシャレに気を使っている雰囲気を醸し出せるのがいいですね。4種のカラーは、どれも大人っぽい円熟感がある色味になっているのもポイント高いです」(堺屋氏)
オープンカラーシャツ(5分袖)(ストライプ)/1990円
ストライプ柄を取り入れたこちらのオープンカラーシャツは、レーヨン素材を採用しており、なめらかな肌触りというだけでなく、ひんやりした接触冷感で着心地よし。ビッグシルエットになっているため、縦縞と相まってスタイリッシュな仕上がりだ。カラバリはブラック(ライトブラウンの縦縞)、ベージュ(ダークブラウンの縦縞)の2色展開。
「先ほど紹介したのは無地のオープンカラーシャツでしたが、こちらは縦縞。無地よりは少々着こなすのが難しいですが、オールディーズのバンドマンたちを彷彿させるようなレトロ感が渋カッコイイです。気張りすぎず、ユルいオシャレを体現できるシャツですね」(堺屋氏)
GUドライビッグT(5分袖)(布帛ポケット)/1490円
否応なく汗をかいてしまう夏にうってつけな吸水速乾機能を備えたTシャツで、快適な着心地をキープできる。トレンドの肩を大きく落としたドロップショルダーとなっているので、シルエットで“今感”を打ち出せるアイテムだ。カラバリはホワイト、グレー、ブラック、ダークブラウンの4色展開。
「一見シンプルなビッグシルエットTなので、まず“似合わない”という人はいないのがポイントです。そして、左胸には大きめのポケットが配されています。これがフラップ付きでナイロン主体の異素材ポケットなので、意外とインパクトがあってセンスがいいんですよね」(堺屋氏)
GUドライストレッチジャケットCL/3990円
吸水速乾機能付きで、ストレッチが効いた伸び縮みする素材を使用しているジャケット。軽量のため持ち運びもしやすく、夏場でも比較的ストレスフリーでジャケットスタイルが楽しめる。カラバリはブラック、ベージュ、ブラウン、オリーブの4色展開。
「夏場でもジャケットスタイルが好きな方や、夏場にセミフォーマルな場に行く機会が多い方にうってつけですね。さすがに猛暑日に長袖のジャケットを着ているのはしんどいかもしれませんが、脱いでもさほどかさばらないので使い勝手がいい。個人的にはベージュとオリーブの色味が絶妙でかっこいいなと思っていますので、おすすめです」(堺屋氏)
デニムジョガーパンツ/1990円
柔らかいデニムを採用したスリムシルエットのジョガーパンツ。ウエストイージーで楽に着こなせるようになっており、裾はリブ仕様なのでスポーティテイストも取り入れられる。カラバリはブラック、ブルー、ネイビーの3色展開。
「個人的に、GUのジョガーパンツシリーズは数年前から毎年購入するほど愛用しています。たとえば、BBQなどのアウトドアレジャーで肩ひじ張らないオシャレボトムとして、ちょっとコンビニに買い物にいくときのセンスいいワンマイルコーデとして、運動不足解消のためのウォーキングウェアとしてと、活躍の幅がめちゃくちゃ広いんですよね。交際前の女性との本気のデートコーデのボトムとしてはおすすめしませんが、気心の知れたカノジョとのデートならこれでもOKだと思いますよ」(堺屋氏)
トレンド感のあるアイテムの多いGUアイテムは、若者でないと着こなせないイメージが強いかもしれないが、大人男性が着てもすんなりオシャレに決まるモノも決して少なくない。特にアイテム全体の印象はベーシックながら、ワンポイントで個性的デザインを施したGUアイテムは、ビジネスパーソンの私服としてハマりやすいだろう。今回紹介した5アイテム、気になった方はぜひ手に取ってみてほしい。
※情報は2020年6月初旬現在のものです。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)