新型コロナウイルス感染症の流行によって、売上高と客数が減少傾向にあるコンビニ業界。大手チェーンのひとつであるローソンも例外ではなく、6月の既存店売上高は前年同月比94.2%、客数は前年同月比85.6%となってしまったようだ。
しかし、ローソンもこの窮状にただ手をこまねいているわけではない。6月の中旬から都内の3店舗で「無印良品」の商品の実験販売を開始し、「Uber Eats」の導入店舗を拡大するなど、新たな試みに取り組んでいるのだ。これらが実を結んで巻き返しを図ることができるのか、今後の動向が注目される。
そんなローソンでは、主食やドリンク、スイーツなどさまざまな食品が発売されている。今回「買うべき・買ってはいけない調査班」は、そのなかから「この夏、買うべき商品5選」をセレクトした。さっそく紹介していこう。
旭松 カレーは飲み物。 赤カレースープ/198円(税込、以下同)
夏バテ防止のために、この季節は激辛料理を食べるという方も多いだろう。ラーメンや鍋、麻婆豆腐などさまざまな種類の料理があるが、この夏はローソン限定販売の「旭松 カレーは飲み物。 赤カレースープ」を試してみてはいかがだろうか。
関東に数店舗構えるカレー専門ショップ「カレーは飲み物。」の人気メニュー「赤い鶏カレー。」をスープとして再現したこの商品。カップの中には乾燥具も入ったスープの袋と、辛さを加えるハバネロソースが入っている。
カレースープをお湯で溶かした状態では、トマトと鶏肉、具材にもなっているほうれん草の風味が感じられる普通の辛口カレーといった印象。しかし、ハバネロソースを加えると一転、飲むと大量に汗が噴き出す激辛カレースープへと大変身する。また、ほうれん草のほかにも揚げなすがスープの具材として入っており、噛むとしっかりと甘みが感じられるほどジューシーで驚かされた。まさにこの夏を代表する旨辛新商品といえるだろう。
しその風味が香る しそ餃子/178円
チーズ餃子や海老入り餃子といった変化球餃子が、コンビニやスーパーでも気軽に購入できるようになって久しいこの頃。ローソンでも「にんにくを利かせたおつまみ餃子」や「トリュフ風味餃子」などさまざまな餃子が発売されているが、そのなかでもオススメしたいのが「しその風味が香る しそ餃子」だ。
餡はしそのほかにキャベツ、豚肉、鶏肉、玉ねぎなどが材料として使われており、もっちりとした分厚い皮と見事な相性の良さを発揮している。3個入であることも、おつまみや食事のおかずとして気軽に合わせられる絶妙な分量。しっかりとしその香りがすることも、しそ好きの方にとっては嬉しいポイントだろう。
また、電子レンジで30秒前後温めるだけで調理が完了し、タレが不要なほど味つけが濃いめであるという特徴もある。にんにくが不使用なので、ビジネスパーソンが仕事の合間などに食べるのにも最適だ。餡がみっちりと詰まっていて、手軽に味わえることを考えると、コストパフォーマンスの面でも優れているといっていいだろう。
つるもち餃子!鶏油香る中華スープ/350円
具材がゴロゴロと入っているおかず系スープのラインナップも豊富なローソン。「つるもち餃子!鶏油香る中華スープ」はその名のとおり餃子が入っていながらも、ヘルシーなスープとなっているのだ。
つるっとした厚めの皮に包まれた餡は、野菜がたっぷりと入っておりボリューミーで満足度が高い。そして隠し味の生姜が効いているため、鶏油が入った食べ応えのあるスープながらもあっさりとした印象を残す風味となっているうえに、139kcalという低カロリーを誇るのである。エアコンによって冷えた体を温めるのに役立つだけでなく、いわゆるコロナ太り解消のためにダイエットをするという場面でも食べやすい商品といえるだろう。
もちろん、普通に中華スープを味わいたいという方にとってもオススメだ。
トリュフ香る濃厚チーズリゾット/298円
メディアでたびたび取り上げられるなど、年々注目度が高まっているコンビニの冷凍食品。そのなかでも、本格的なリゾットが味わえるとSNS上で評判となり、買い溜めしたという人まで現れるほど好評を博しているのが「トリュフ香る濃厚チーズリゾット」だ。
ゴーダ、モッツァレラ、パルメザン、チェダーの4種類の十勝産チーズが使用されているため、奥行きのある味となっており、クリームソースからはトリュフの香りが漂う。さらに、マッシュルームとエリンギ、ぶなしめじの3種のきのこが、大きすぎず小さすぎずのちょうどいいサイズでカットされているため、その香りと食感を十分に堪能できるのである。
ライスとソースが絡められているタイプではなく、敷き詰められたライスの上にソースととろけるチーズが乗せられているため、食べた印象としてはリゾットというよりもドリアに近い。混ぜ合わせて食べるとリゾットらしい食感も楽しめるため、好みや気分で食べ方を変えてみるのも面白いだろう。
NL グリーンスムージーOne Day/198円
すっかりコンビニの定番飲料となり、各社が競って出しあっているスムージー。凍らせるなどした野菜や果物をまるごと使用してつくるドリンクで、ダイエット中に飲む印象があるという方も少なくないと思うが、実はビジネスパーソンが悩みがちな生活習慣病の予防などにも役立つため、万人にオススメな飲料なのだ。
そんなスムージーは、ローソンでも多種多様なラインナップが取りそろえられている。なかでも、1日分の目標摂取量である350gの野菜が材料として使われている「NL グリーンスムージーOne Day」は、発売初期から人気が高い。
人工甘味料、着色料、増粘剤は不使用で、色から連想されるように緑系の野菜の風味が強いため、美味しくないのではないかという疑念を抱く方もいるかもしれない。だが、桃の果汁が持つ自然な甘さが加えることによって、飲みやすい味に調整されている。しかしながら野菜本来の味わいも残っていて、これが美味。食欲不振になりがちな夏場に、手軽に美味しく野菜成分を摂取できるので、スムージー初体験にオススメの商品といえるだろう。
インターネット上で注目されている商品など、今季は話題性の高い食品が目立っていた。もちろん、ピックアップした5品以外にもローソンには美味しい食品はたくさんあるので、仕事の帰りなどに寄って探してみてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)