家庭用品の販売を目的として創業された矢野商店として始まり、1977年に株式会社大創産業として法人化し、今や100円ショップブランドでも屈指の人気を誇るまでに成長した「ダイソー」。新製品開発にも余念がないようで、SNS上では日夜「この商品が良かった」「あの商品が良かった」と頻繁に話題にされている印象だ。
そうした人気ゆえか、その躍進はいまだ衰え知らずのようで、コロナ禍が始まりだした2月末時点での値とはいえ、直営店が3493店舗、代理店が847店舗。海外でも26の国と地域で2248店舗を展開。また、来客数(レジ通過客数)は年間約10億人、1時間で約23万人というのだから、まさに一大ブランドと呼べる規模ではないだろうか。
そんなダイソーは、今年の夏も魅力的な新商品を数多くラインナップしている様子。今回は、そんな暑い季節に揃えておきたいグッズを、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が独自にリサーチ。「この夏、買うべきダイソーのおすすめグッズ5選」を選び出した。
薬用デオドラントジェルMD/110円(税込、以下同)
ダイソーは女性向けの安価なコスメを多く取り揃えていることでも人気だそうだが、最近は男性用アイテムのラインナップも充実してきている。数ある商品のなかで、汗やニオイが気になるこの季節にオススメしたいのが、この「薬用デオドラントジェルMD」だ。
本品は少量を足の指の間に塗り込むことで、制汗や皮膚汗臭を抑える効果がある。殺菌成分も配合されているので、足の間を清潔、爽やかに保つことができるという。
制汗スプレーなどはこれまでにも他のブランドで取り扱いはあったが、その種類は極端に少なかった印象だ。メンズエチケットの需要の高まりを素早く捉え、かつ110円という安価で気軽に提供しているのは、さすがはダイソーというところだろうか。
汗とりパット 薄型/110円
先に紹介した「薬用デオドラントジェルMD」と同じく、ダイソーが取り揃える、夏のメンズエチケット商品でオススメしたいのが、この「汗とりパット 薄型」だ。
高温多湿の傾向が年々強くなってきている印象の日本では、汗をかいてもなかなか乾きづらく、多くの男性の悩みの種となっていることだろう。しかし、この商品をワイシャツの脇部分に挟んでおけば、嫌な脇汗をサッと吸収して、衣服をサラサラの状態に保ってくれるという。
その厚さも1枚0.9mm以下の極薄サイズなので、ゴワゴワした装着感はほぼなく、見た目にもわかりづらいのが嬉しい。8枚入って110円というコスパの高さも評価ポイントだ。
ウインドオーニング/110円
日差しが強くなってきた今日この頃。日光で熱がこもった室内を冷やそうと、エアコンをつけっぱなしにして、電気代がバカにならない……なんて人も多いはず。そんな悩みに頭を抱えている人には、ダイソーの「ウインドオーニング」をオススメしたい。
これを窓の外に下げておけば、紫外線と差し込む光を約85%カットしてくれるので、室内の温度上昇を抑えてくれるというのだ。さらに、メッシュ生地なので風も通りやすく、窓を開け放ってエアコンの電気代を節約することも可能という優れ物。
ただ注意したいのが、設置にはS字フックや取り付け用部材を別途用意しなければならないという点。だが、ダイソーでは110円でその両方の機能を有した専用の「オーニングフック」が売っているので、合わせて購入するのが賢い選択。S字フックと合計しても220円なので、このお値段で電気代の上昇を抑えられると考えると、やはり買うべき商品だと言えるだろう。
ハンディ扇風機 手動 メンズカラー/110円
夏は音楽フェスなどの行楽イベントも増えてくる季節。はしゃぎすぎていつの間にか熱中症に……なんて自体に陥らないためにも、炎天下でのアクティビティには事前の冷感対策が必須だ! 夏の100円ショップ戦線では、手軽に体感温度を下げてくれるハンディ扇風機の人気が高まっているようで、近年はどのブランドからも何種類か販売されていのを目にする。
しかし、キュートでファンシーなデザインのものが多く、男性ユーザーにはなかなか手が伸びづらいアイテムというイメージも強かった。そんななか、ダイソーの「ハンディ扇風機 手動 メンズカラー」は、シックでシンプルなデザインと落ち着きのあるカラーリングなので、男性でも気軽に購入できるのが嬉しい。
また、電動式のものはその重さゆえに、長時間持つのは逆に汗をかいてしまう原因にもなりかねない懸念点があったが、本品は手動式なので文字通り“手軽”に使える。カバンなどに忍ばせておいて、暑さを感じた時にサっと使用することが可能だ。このデザインと軽さで、値段もやはり110円。高コスパなのもありがたいポイントだろう。
槌目ステンレスタンブラー/550円
最後に紹介するのは、暑い夏のデスクワークやお風呂上がりのリラックスタイムを涼しくサポートしてくれる「槌目ステンレスタンブラー」だ。
この商品、ダイソーでは比較的高価な「500円」商品に属しているため、その値段に比例してかなりの高機能。というのも、槌目の持ち手が滑りにくい構造であることに加え、表面と内側の間が真空断熱構造になっているので、熱いものは冷めにくく、冷たいものはぬるくなりにくいのだ。夏場はもちろんのこと、年中大活躍してくれるのだろう。
さらに夏場に冷たいものを入れた場合は、結露が出にくいので、冷えた飲み物でデスクや書類の端がビショビショになるストレスからも解放してくれる。また、事前に冷たい・温かい液体を注いで1、2分置いておけば、より保温・保冷効果を発揮してくれるというウラ技もある。550円でこのハイスペックなタンブラーが手に入るなら、間違いなく“買い”だろう。
いかがだっただろうか。ダイソーは今年の夏も魅力的な商品をズラリと用意してきた形だが、今回選出した商品は、とりわけ好印象なものばかり。ぜひ手にとって、今年の夏を乗り切ってほしい!
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)