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秋津壽男「正しい医療or間違った医療はこっち!」

その食べ合わせは危険!定番の食べ合わせに驚きの効能!揚げ&レモン、鰹節&冷奴

文=秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長
その食べ合わせは危険!定番の食べ合わせに驚きの効能!揚げ&レモン、鰹節&冷奴の画像1「Thinkstock」より

 食べ合わせには、以下のようにいくつかのタイプがあります。

(1)足りない栄養を補い合う食べ合わせ
(2)合わせることで、それ以上の効果が出る食べ合わせ
(3)悪い要素を打ち消してくれる食べ合わせ
(4)口をさっぱりさせて、さらにたくさんおいしく食べられる食べ合わせ

 本当の意味での良い食べ合わせとは、(2)と(3)です。

(1)足りない栄養を補い合う食べ合わせ

 1.5+0.5が2になるものです。単に欠点を補う食べ合わせで、以下などが当てはまります。

・集中力低下の改善:クルミと牛乳
・貧血予防:柿(ビタミンC)と牛乳(鉄分)
・ストレス低減:にら(ビタミンC)とサバ(良質な蛋白質)
・疲労回復:蜂蜜(糖質)とレモン(クエン酸)

 ただ、現実問題として2種類の食材だけしか食べないということはあり得ません。一食で5~10種類の食材を食べるのですから、この食べ合わせはあまり意味がありません。

(2)合わせることで、それ以上の効果が出る食べ合わせ

 こちらは、1+1が3になるもので、相乗効果をもたらす理想の食べ合わせです。例を挙げると以下のとおりです。

・アリシン硫化アリルがビタミンB1の吸収を高める
 ねぎと納豆、にらとレバー(ニラレバ)、にらと豚肉(餃子)、らっきょとポークカレー

・クエン酸が唾液胃液の分泌を高め消化を促進
 から揚げにレモン

・ナイアシンが二日酔い予防
 キムチとマッコリ

・タンニンがアルコールを分解
 柿とお酒

・ビタミンDがカルシウムの吸収をアップ
 鰹節と冷奴

・オリゴ糖が乳酸菌のえさになる
 オリゴ糖とヨーグルト

(3)悪い要素を打ち消してくれる食べ合わせ

 これは食材の欠点を補ってくれるお助け食べ合わせです。

・とんかつとキャベツ
 キャベツの繊維が豚の脂の吸収を抑える

・刺身とわさび 
 わさびの殺菌力が食中毒を抑える

・寿司としょうが
 生姜の殺菌力が食中毒を抑える

・生ハムとメロン
 メロンのカリウムが生ハムの塩分の排泄を助ける
  
・魚の干物と大根おろし
 干物の発がん物質を大根が分解する
  
(4)口をさっぱりさせて、さらにたくさんおいしく食べられる食べ合わせ

 これは口直し効果で、さっぱりしてさらにたくさん食べられるという食べ合わせです。たとえば、カレーと福神漬け、サンドイッチとピクルス、鰻と奈良漬、鰻と梅干のような組み合わせです。

秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長

秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長

秋津医院院長、総合内科専門医。大阪大学工学部醗酵工学科を卒業後、和歌山県立医科大学医学部に入学。循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコー等を学ぶ。その後、東京労災病院等を経て、1988年に品川区戸越銀座に秋津医院を開業。現在、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。著書に、「長生きするのはどっち?」「ガンにならないのはどっち?」古いワインの解説書の「古酒礼賛」などがある。

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