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ヤマダ電機で“買ってはいけない涼感家電”5選!デザイン先行で機能面が残念すぎる?

文=清談社
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ヤマダ電機LABI渋谷店(「Wikipedia」より)

 日本の家電量販店最大手であるヤマダ電機の勢いが止まらない。2019年には大塚家具を子会社化し、家具やリフォームなどの分野にも進出。派手さはないが、安心して使える商品をラインナップするという従来の方針に加え、インテリアとしても活躍するようなオシャレなアイテムや、一風変わったアイデア商品が増えた印象だ。

 ただし、家電において、使い勝手の良さや実用性の高さよりもオシャレさや斬新さを求めてしまうと、最終的な満足度が低くなるという傾向もある。そこで今回は、デザイン性などは先行しているが、使いこなすのが難しい「買ってはいけない涼感家電」をセレクトしてみた。

丸隆 マルチブレードレスサーキュレーター

 珍しいブレードレスのサーキュレーター。近未来的なデザインのため、インテリアとして置くだけで、部屋にオシャレな雰囲気を与えることができる。さらに、羽根ありタイプのサーキュレーターより手入れが楽という利点もある。

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 ただ、肝心の機能面でいくつか残念な点が見受けられた。まず風力だが、羽根ありのサーキュレーターに比べるとパワー不足は否めず、熱がこもった部屋で本製品単体で涼しい環境をつくるのは難しい。さらに、稼働音も羽根ありに比べて大きく、就寝時の利用にも差し支えがありそうで、機能性よりもデザイン性に特化したアイテムと言えそうだ。

ドウシシャ サーキュライト ソケットモデル

 ソケット式のLEDライトとサーキュレーターが一緒になった“サーキュライト”。インテリアと夏もの家電が一体となったアイデア商品で、熱がこもりがちなトイレや脱衣所、キッチンなどに設置すれば、灯りと一緒に涼しい風を届けてくれる。

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 照明と空調を合体させることで余計なスペースを取らないのは長所だが、いくつか気になるポイントも。トイレなどの狭い個室で使う分には良いが、首振り機能がないため、リビングなどの広い部屋で効率的に空気を循環させる力はあまりない。さらに、風量のわりに稼働音が大きめで、寝室で使うにも不向きのようだ。

 思ったよりも使う場所が限定されるという点で、汎用性は高くないと言わざるを得ないだろう。

エスケイジャパン 冷風機

 簡単に取り付けることができ、どこでも設置することができるスポットエアコン。エアコンとは思えないスリムな形状が魅力だが、ある問題点によって、全面的にオススメすることができないアイテムとなっている。

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 壁に取り付けて使用する一般的なエアコンは、吸い込んだ室内の熱を室外機を通じて外に逃がすことで、部屋を冷却する仕組みになっている。しかし、この冷風機は、吸い込んだ熱を本体の排気口から排出する仕組みのため、冷気の放出と同時に熱も排出されてしまうのだ。密閉された室内で使用すると、冷風と温風を同時に排出することになり、部屋が涼しくなりづらいというデメリットがあるのだ。

 開けた窓の近くに設置して外に排熱するように工夫すれば、クーラーとして上々の機能を果たしてくれるが、それだと「どこでも設置できる」というメリットと矛盾してしまう。部屋の形状や置く場所を選ぶ製品と言えるだろう。

サンコー 卓上首振りミスト冷風扇 ひえミスト

 本製品のウリは、通常の冷風扇と異なり、冷気と一緒にミストを放出することで効率的に室温を下げてくれる点にある。ミストを顔に当てると非常に気持ち良く、常温水の代わりに氷水を給水すると、より冷たい風とミストを楽しむことができるのも魅力だ。

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 しかし、放出されるミストは要するに「水」なので、パソコンやテレビ、オーディオ機器などの精密機器の近くで使うと悪影響を与えてしまう可能性がある。さらに、ミストの放出に伴い、当然のことながら湿度も上げることになるため、換気の悪い部屋で長時間使用するとジメジメし、場合によってはカビの発生をもたらす要因になり得る。ユニークなアイデア商品だが、その分使用する際には気をつけるポイントも多いのだ。

ヤマダセレクト USB充電式ハンディファン

 ヤマダ電機のオリジナルブランドである、「ヤマダセレクト」のハンディファン。その最大の魅力は、何といってもコストパフォーマンスの良さ。1000円ちょっとの値段で購入することができるので、今までハンディファンを使ったことがない人でも「最初の1台」として手に取りやすい。さらに、デザインもシンプルなため、街中や電車内で使用しても悪目立ちしないのも良い。

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 ただ、昨年であればオススメできたかもしれないが、今年は平年よりも気温が高く、コロナの影響でマスク着用が常態化したこともあり、価格の安さやデザイン性の高さよりも、確実に満足できる機能性の高いアイテムが支持される傾向にある。今年5月に発売された本製品だが、機能面よりもコスパの良さやデザイン面を重視しており、今夏の潮流とは相反するアイテムと言えそうだ。

 今回「使い勝手に優れているとは言えない」と評したアイテムも、使用上の注意点や推奨される場所を念頭に入れて購入すれば、もちろん問題はない。このセレクトを参考に、新たな路線を開拓しようとしているヤマダ電機で、自分に合った夏もの家電を選んでみてはいかがだろうか。

(文=清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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