北欧・スウェーデン生まれの世界的家具ブランド「IKEA」。2001年に日本への再進出を試み、02年に日本法人「イケア・ジャパン」を設立。06年に国内1号店を千葉県船橋市に出店して以降、日本でも親しまれるようになった。
かつては郊外を中心に店舗を展開しており、都心で暮らすIKEAファンにとっては、そのアクセスの不便さがネックだったが、今年6月には国内初の都市型店舗「IKEA 原宿」をオープン。今冬には「IKEA 渋谷」のオープンを控えており、ますます身近な存在になってきている。
1月10日に発表された第18期決算公告(2019年8月期)によると、純利益はマイナス8億5900万円と3期連続赤字が続いているようだが、今年の巣篭もり需要の増加や都市型店舗の導入は数字に影響してくるとみられ、その動向から目が離せない。
IKEAがリーズナブルかつスタイリッシュな雑貨を豊富に取り揃えていることはご存じの通りで、この秋も“おうち時間”を彩ってくれる素敵なアイテムが目白押しだ。そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」はIKEAの商品を独自にリサーチ。「この秋買うべきIKEAの商品」をピックアップした。ぜひお買い物の参考にしていただきたい。
ミョルククロッカ(枕)/2999円(税込、以下同)
まず紹介したいのが、Twitterをきっかけに人気に火がついた枕、「ミョルククロッカ」だ。不眠と眠りの浅さに悩んでいたというTwitterユーザーがこの枕を使ってみたところ、「10時間ぶっ通しで熟睡」「夢の記憶なし」「寝起きスッキリ」という効果が得られ、睡眠の質が向上したとの報告があった。これはあくまで個人の感想だが、その効果を綴ったツイートが6月末に投稿されると、6万もの「いいね」を獲得。噂を聞いて買い求める人が店頭に押し寄せ、一時は各店舗で在庫切れが続出したという。
「ミョルククロッカ」は横向き、仰向けの姿勢で眠る人向けの枕で、形状記憶に優れているという商品。触ってみた感じは固めだが、手を置いて圧をかけるとその形通りにグッと沈み込んでくれるので、個人の首や肩の形状に合わせて枕がぴったりフィットするというわけだ。
この枕は台形のようなフォルムをしているのだが、そこにこの商品の素晴らしさが詰まっている。というのも、表面積が小さい面を上にして仰向けで寝ると、傾斜面が首回りにフィットし、表面積が大きい面を上にして横向きで寝ると、肩が傾斜面の隙間に収まり、ストレスなく眠ることができるのだ。公式サイトには45件のレビューがついており、星4.0という高評価を記録。睡眠に悩みがある方は、一度試してみる価値があるだろう。
ステルナ(ガラス製マグカップ)/79円
一人暮らしをしていると、マグカップなどの飲料容器は必要最低限の数しか揃えなくなりがちだ。しかし、つい洗い物を溜めてしまった時などは、洗うまでの間に使える予備が入り用になるもの。そんな時におすすめしたいのが、IKEAの「ステルナ」の複数買いだ。
「ステルナ」は1個79円という驚愕の価格設定でありながら、耐久性、耐衝撃性に優れた強化ガラス製のマグカップ。さらに、耐熱性も兼ね備えているのでホット飲料を飲む際にも使え、電子レンジ・食器洗い乾燥機にも対応しているのだ。
また、シンプルさに徹したデザインではあるが、持ち手部分が指を通して使う輪っか状ではなく、挟んで持ち上げるつくりになっているなど、さりげないスタイリッシュさが好印象だ。ハイスペックゆえにオールマイティに使え、ルックスも申し分なし。それでいて79円という低価格の「ステルナ」なら、家にいくらあっても困らないだろう。
ホルモー(置き型照明器具)/999円
IKEAを語る上で外せないのが、デザイン性と低価格が両立した照明器具の数々だろう。デザイン面だけで言えば、日本の百貨店なら数万から数十万円もしそうな良デザインな照明器具の多くが、1万円以内で販売されている。なかでも、ひときわ目を引くプチプライスなのが「ホルモー」だ。
「ホルモー」の販売価格は、なんと999円。公式サイトには41件という、照明器具のなかでもトップクラスに多いレビュー数を記録しつつも、その平均評価星は4.4とかなり高い。
シワ感が独特の風合いを醸し出す、和紙を使ったランプシェード。そこから漏れ出る灯りは非常に優しげで、秋のリラックスタイムには最適だろう。ただ、このランプシェード、和紙ゆえに比較的破れやすそうにも思えるので、お子様がいるご家庭では少々注意が必要かもしれない。
ポーラヴィーデ(ひざ掛け)/499円
今後さらに秋が深まってくると、室内にいても肌寒く感じることが増えるだろう。そんな秋に向けておすすめしたいのが、IKEAの「ポーラヴィーデ」。これはワンコインで購入できてしまうというロープライスが魅力のひざ掛けだ。
フリース素材でできている大判のつくりなので、半分に折ったり、広げたりして自在に扱える。公式サイトのレビュー欄を見てみると、「猫用に」「ソファのカバーとして」など、ユーザーによってさまざまな使われ方をしているようだ。膝掛け以外の用途に惜しみなく使えるのも、低価格だからこその魅力だろう。
また、万が一汚れてしまっても洗濯機で丸洗いでき、乾燥が早いのも嬉しいポイント。カラーバリエーションはグレー・ダークブルー・レッドの3色を展開しているので、色別に職場用、車内用、ソファ用などと買い揃えてもいいかもしれない。
ヴィヴァッラ(竹製タブレットスタンド)/1499円
最後におすすめしたいのが「ヴィヴァッラ」という商品。この「ヴィヴァッラ」は、竹製のタブレットスタンドで、心地よい角度・高さにタブレットの画面を固定してくれる優れものなのだ。
竹の素材が温かい雰囲気を醸し出しつつも、シンプルな印象にまとまっているので、どんなインテリアにも主張せず溶け込でくれるはず。また、ナチュラル素材だと劣化も心配になるところだが、竹の表面が透明アクリルラッカーでコーティングされているため、そんな心配も無用だろう。
動画コンテンツを頻繁に視聴する方や、タブレットで作業することが多いという方だけではなく、YOUTUBEを見るお子さんの姿勢が気になるという方は、ひとつ購入してリビングに置いておけば大活躍してくれるのではないだろうか。
今回紹介した商品以外にも、IKEAの広い店内にはまだまだ優秀なアイテムがたくさんある。店頭に足を運べば、自分の生活スタイルにマッチする商品ともたくさん出合えるだろう。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)
※2020年9月中旬時点の情報です。