今日は消毒のお話です。
“極論君”は消毒大好きです。手の切り傷、足の怪我などには市販の消毒薬をもちろん塗ります。ばい菌が傷口から入っては大変なことになるので、入念に消毒をするのです。
「自分が包丁で指を切っても、子供がグラウンドで転んで擦り傷を負っても、すぐに消毒液を使って消毒します。そしてガーゼを当てて、毎日ガーゼの交換をします。自分でできないときは、手当をしてくれる医者を利用することもあります。ともかく消毒第一です」
一方で、“非常識君”はこう言います。
「僕は切り傷や擦り傷は消毒はしません。水道水で洗って、そして食品用ラップフィルムを傷に当てます」
非常識君が極論君に質問します。
「消毒液で傷口も消毒するのですか?」
極論君の答えです。
「当たり前です。傷口からばい菌が入る可能性を極力減らすために消毒するのですから、傷口は当然に入念に消毒して、傷口周囲の皮膚もついでに消毒します。そしてガーゼを当てるのです」
非常識君の質問です。
「傷口は皮膚が損傷している部分です。そこを消毒すると痛くないですか。」
極論君の答えです。
「もちろん痛いですよ。でもばい菌を殺すための処置ですから、少々の痛みは我慢して、消毒するのです」
消毒は正常な細胞を壊す?
非常識君の追加コメントです。
「僕は傷口を消毒すると正常な細胞まで壊れてしまうと思うのです。皮膚はいろいろな刺激から体を守る大切な臓器のひとつです。その皮膚が欠損した部分、つまり傷を消毒すると正常な細胞が傷害を受けます。消毒液は細胞を殺す作用があるのと同じく、正常な皮膚も痛めつけるのです。ですから、ぼくは傷部を水で洗うだけにしています。汚い付着物が洗い流されて、そしてこれから傷口を再生する自分の細胞には悪さをしません。そんな傷処置のほうが理に適っていると思うのです。そしてガーゼは使いません。食品用ラップフィルムで傷を覆えば、消毒をしてガーゼで経過を見るよりも断然、綺麗に早く治ると思っています」
極論君の意見です。
「水道水で洗うのですか。滅菌の水ではないのですか」