新型コロナの流行により、思うように外に出られない日々が続いた2020年も、そろそろ終わろうとしている。新たな年を迎える前の一大イベントといえば、やはりクリスマスだ。今年は、家でクリスマスを過ごす人も多いのではないだろうか。
「おうちクリスマス」を充実させたいなら、家中を賑やかに飾りつけるのがおすすめ。キラキラしたクリスマスならではの装飾は、気持ちを晴れやかにしてくれること間違いなしだ。
しかし、中にはテンションを上げるどころか、かえって下げてしまうアイテムもある。今回は「ヤフオク!」で見つけた、買うと後悔するかもしれないクリスマス装飾アイテムを5つ紹介する(各種情報は調査時点)。
エアーブロー
空気で膨らむ「エアーブロー」のサンタクロースやスノーマンは、この時期になると、さまざまな場所で見かける。このエアーブローはヤフオク!でも売られており、業者でなくとも購入することができる。価格も送料込みで8000円程度と、意外に安価だ。
しかし、入手は簡単でも、大変なのはその設置や維持。エアーブローを常に膨らませておくためには電源を必要とするため、コンセントの近くにしか置けない。庭や玄関先に置きたい場合は、配線を工夫する手間が生じてしまうのだ。しかも、空気を送り続けている間は常にノイズ音がするため、一般家庭に設置するには難点となる。
また、風で飛ばされないように固定するのもなかなか大変。どれだけの手間やネックがあろうとも、本気でエアーブローを置きたいと考える人以外は、軽い気持ちで手を出してはいけない。
巨大クリスマスツリー
大きなクリスマスツリーは、子どもだけでなく大人も胸がときめく存在だ。飾る場所さえあれば、自宅に巨大なクリスマスツリーを設置することはそれほど難しくない。実際、ヤフオク!なら210cmのツリーが送料込み1万6000円程度で購入可能だ。毎年使うアイテムなので、奮発して立派なツリーを買うというのもアリだろう。
だが、飾る場所や価格の問題をクリアしても、なにより困るのが保管場所だ。飾るスペースがあっても、押し入れや倉庫に収納できるだけのスペースがなければ、年中ツリーを出しっぱなしにすることになる。
収納場所はないが、それでも大きなクリスマスツリーへの憧れが捨て切れない人には、レンタルがおすすめだ。200cmクラスでも、レンタル期間を短くすれば格安で借りることができる。収納場所の関係で巨大クリスマスツリーをあきらめていた人は、レンタルを検討してみてほしい。
木製オーナメント
クリスマスの定番であるツリーを置くとなれば、色とりどりの多種多様なオーナメントは欠かせない。特に「木製のオーナメント」はツリーとの相性も良く、アンティークならではの味を出してくれる。こうしたアンティーク商品はショップで買うと値が張るが、フリマサイトでは格安で手に入れることができるため、アンティーク調が好きな人にはおすすめだ。
ただ、注意すべきなのが、木材の劣化防止の加工が施されているかどうか。ただでさえ中古で痛みや汚れがあるのだから、保護塗料が塗られていないとすぐにボロボロになってしまい、ワンシーズンしか飾れない恐れも。出品者が商品説明欄に加工の有無を記載してくれていれば問題ないが、書いている例は少ない。
お気に入りのオーナメントを長年飾り続けたいと思うなら、保護加工についてはよく確認し、なければ購入を見送るか、どうしても欲しければ自分で保護塗料を塗るなどの対策を取ろう。
テーブルランナー
テーブルクロスよりもテーブルのサイズを問わずに使える「テーブルランナー」は、かけるだけで雰囲気を華やかにしてくれる優れものだ。この上に料理を置いて写真を撮れば、SNS映えすることも間違いないだろう。
しかし、テーブルランナーは基本的にテーブルの端から布の先端が床に向かって垂れるつくりになっている。小さな子どもがいる家庭では、垂れているテーブルランナーに足を引っかけたり、巻き込まれたりして事故につながる危険もある。もし上に熱々の料理が乗っていて、それを頭から被ってしまったら……と考えると、子どもがいたり室内飼いの動物と暮らしたりしている家庭には不向きだろう。しかも、ヤフオク!内のテーブルランナーの相場はわりと高く、積極的におすすめできるアイテムとはいえない。
同じテーブル周りの装飾でも、安全性も考えると「ランチョンマット」がいいだろう。もちろん“映え”もばっちりだ。
ペット用コスプレアイテム
最後は、家ではなく家族への“装飾”だ。もはや定番になってきた「ペット用コスプレアイテム」は、当然クリスマスバージョンも売られている。サンタ帽やクリスマスカラーのリボンをつけた我が子は想像するだけでかわいいものだが、実はこうした被り物の類を嫌がる動物は多い。まったく気にしないペットなら問題はないが、嫌がる場合はコスプレアイテムを噛んだり蹴ったりする場合もある。
危険なのは、嫌がるときにアイテムについている装飾のパーツを噛んで誤嚥してしまったり、パーツを蹴って怪我をしてしまったりすることだ。送料も含めると1800円近くするアイテムがボロボロになるだけでなく、ペットを傷付けてしまうのであれば、購入しない方がいいだろう。どうしても嫌がる犬や猫にコスプレをさせたい場合は、スマホのカメラアプリなどを使えば安全だし、ペットのストレスにもならない。
飾り付けや装飾というと、何よりも「デザイン性」が重視されてしまうが、準備や片付けはもちろん、飾っている間の安全性の確保や収納場所など、気にすべき点は多い。大きなツリーやエアーブローに心惹かれる気持ちはわからないでもないが、こうした商品は自分で購入して飾るより、街中で見かける程度に留めておいた方がいいのかもしれない。
(文=清談社)