2021年1月度の売上高は前年同月比122.4%と、コロナ禍でありながら好調な伸びを見せているのが、無印良品を展開する良品計画である。雑貨、日用品、家具、インテリア、衣服まで幅広く取り扱っている無印良品は、食品類も豊富で本格レトルトカレーなども有名だ。
そんな無印良品の食品類のなかで、大型店舗やネットストアで購入できる冷凍食品もかなり優秀だというのは、無印ファンであれば誰もが知るところ。無印良品の冷凍食品は化学調味料、合成着色料、香料が不使用というのをウリにしつつ、家庭料理のような優しい味付けと幅広いバリエーションのメニューが魅力となっている。
ところでリモートワーク中のランチなどで、何を食べようか悩んだことはないだろうか。わざわざ自炊して作るもの億劫だし、コンビニまで買いに行く手間も惜しい――そんな方々におすすめしたいのが、無印良品の冷凍食品なのである。
そこで今回、ランチや小腹が空いたときに最適な無印良品の冷凍食品を5品厳選したので、紹介していきたい。
塩こうじからあげ/390円(税込、以下同)
一見普通のからあげだが、冷凍からあげ食品のなかでもトップクラスの美味しさなのが、こちらの「塩こうじからあげ」。
国産鶏むね肉を塩こうじに漬け込んでから揚げているので、肉質が柔らかいのが特徴。むね肉オンリーで脂身や鶏皮などの高カロリーな部分は見られず、あっさりしているのにパサパサ感はなくしっとりしている。
味付けは塩麹から来ているであろうほんのりとした甘みが感じられ、外食や他の冷凍食品にありがちなコッテリ感はない。化学調味料不使用ということもあり、限りなくナチュラルな印象だ。
また、冷凍のからあげといえば分厚めの衣があり、解凍時の水分によりベチョッとなってしまい残念な食感であることが多いが、こちらは米粉を使用したあっさりとした薄い衣に包まれており美味。冷凍からあげとしてベストな調理のように感じられた。
鶏肉とほうれん草のハンバーグ/390円
ほうれん草や玉ねぎといった具材の風味がしっかり感じられる、鶏肉ベースの「鶏肉とほうれん草のハンバーグ」。原材料の鶏肉、玉ねぎ、ほうれん草はすべて国産。その他はつなぎ、豆腐、砂糖、食塩、醤油、香辛料、凝固剤となっている。
そのまま何も付けずに食べても十分に美味しいし、例えば和風出汁のあんかけを上にかけたり、野菜と一緒に煮込んだりしても合いそうだ。素材が生かされている商品なだけに、さまざまなアレンジをして楽しめそうな逸品で、1袋(ミニサイズのハンバーグ5個入り)200gで360kcalといったヘルシーさも嬉しい点だ。
一個一個はお弁当のおかずにも最適な小さめサイズだが、分厚さがあるので意外と満足感がある。日々のおかずへのプラス1品やおつまみなど、幅広く活躍してくれそうである。
もち麦ごはんの枝豆塩昆布おにぎり/490円
枝豆と塩昆布が入っているが、味付けは薄めなので、そのままおにぎりだけで食べても美味しいし、おかずと一緒に食べるご飯としても違和感がない「もち麦ごはんの枝豆塩昆布おにぎり」。
食感は名前の通りもちもちとしており、塩昆布は塩分控えめで、枝豆も素材の味そのものといった感じ。もち麦は食物繊維が玄米の4倍あるといわれており、美肌や健康にも最適な食材というのも注目だろう。
おにぎり1個でお茶碗半膳分程度なので、例えば冷凍の白飯を1食分解凍するような感覚で日々の食事に利用するのもいいだろう。1袋5個入りのため、1個当たりの価格は約100円と考えると多少高価な気もするが、手間を省けて栄養も摂れ、外食や宅配飯などよりは節約になるため、自炊に時間を取りづらいリモートワーク中の食事には持ってこいである。
ちなみに冷凍食品のおにぎりシリーズには他にも発芽玄米、五穀米、赤米を使用した商品もあるので、好みのものをチョイスしてみてほしい。
チキンとほうれん草のキッシュ/490円
タルト生地に卵液とほうれん草などの具材を流し込みオーブンで焼いてつくるキッシュを、お手軽な冷凍食品にしたのがこちらの「チキンとほうれん草のキッシュ」。自宅でつくるにはなかなか手間も時間もかかる料理だが、こちらは電子レンジかオーブントースターで温めるだけで食べられるので嬉しい。
オーブントースターで仕上げた土台は、サクッとした食感で手作りにも劣らない美味しさ。ほどよく塩気の効いたスモークチキンと、自然な美味しさの卵とほうれん草が見事にマッチしている。
余談だが、無印良品の冷凍食品は“世界のごはん”という括りで、他にもベトナム料理のフォーやマレーシア料理のパクテーなど、あまり冷凍食品では見ないようなメニューも多数揃っている。ランチタイムでちょっとした海外旅行気分を味わうのもいいだろう。
サムゲタン(韓国風鶏のスープ煮込み)/390円
湯煎で温めるだけで、トロトロの本格サムゲタンがいただけるこの「サムゲタン(韓国風鶏のスープ煮込み)」。大きく切り分けられた大根や、じっくり煮込まれてほろっとした食感に仕上がっている鶏肉、白ネギ、玉ねぎ、クコの実などが入っている。
量は少なめの160gで、206kcalという低カロリーなのでダイエット食としてもよさそうだ。けれど、たっぷりの鶏肉とプルプルになった押麦の存在感が大きく、“食べるスープ”のような感覚なので意外と満足感も得られるのがポイント。
何より、調理するとかなり時間と手間がかかり、外食でも比較的高級な部類に入る料理を、冷凍食品でストックしておけるというのがありがたい。価格も390円とお手頃なので気軽に楽しめる点も魅力である。
リモートワークが浸透してきた今のご時世に合わせて、活用度が高く優秀な無印良品の冷凍食品を紹介した。今回紹介した冷凍食品はどれも美味しく、家庭料理に近い自然な味わいなので、ランチに限らずぜひ取り入れてもらいたい品ばかりだ。
ちなみに無印良品の店舗で購入した際は、持ち歩き時間に合わせて保冷剤とともに包装してくれるので安心。ネットストアでは送料がプラスされるので、まとめて購入がお得。参考にしていただけたら幸いである。
(文・取材= A4studio)